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本誌編集部◎村上敬洋
掲載号: 2009年8月1日号
怒とうのラッシュこれを待っていた!
2度目のチャンスタイムは長山さんの1尾止まりであったが、五目釣りを挟み、11時過ぎからの本日3度目にして最後のシマアジ狙いに向かう。
船長によると、ここ数日はどちらかというと昼近くに食いが立つことが多かったという。ということは、これから感動のドラマが待っているのだろうか。
底から3メートルの指示ダナで釣りを再開すると、まもなく右胴の間の島田さんがアタリをとらえ、1キロ級をキャッチ。
この1尾が呼び水となったらしく、怒とうの入れ食いが始まった。黒田兄弟のお兄さん、幹雄さんは2キロ級、前出の佐藤さんはいつの間にか2尾目を手にしている。右トモの高橋さんも着々とシマアジを追加していた。
「やった〜シマアジバリ食い!」歓喜の声を上げ、2キロ級を取り込む幹雄さん。船中のムードも最高潮に達した。
そんな中、ただ1人沈黙していたのが私。一体何が悪いのだろう。自問自答を繰り返しているうちに気持ちは落ち込む一方。
「どうだい!」と皆さん声をかけてくれたが、
「いや〜釣れる気がしません」つい弱音を吐いてしまった。
「おい、コレを使え!」
そんな船長の声に振り向くと、全長2メートルの2本バリ仕掛けを手渡してくれた。
ハリはもちろんチヌ8号。どちらも空バリで上バリと下バリにそれぞれオキアミを抱き合わせにして投入した。
底から3メートル上に仕掛けを上げ、しばらく誘ってみるがやはりアタリはない。しょんぼりしつつキーパーに竿を戻した途端、ババババッと竿先が強烈に震えた。
「き、きました〜!」
久しぶりに味わったシマアジの引きは強烈この上なし!道糸はズリズリと引き出されていく。
5分ほどのヤリトリの後、幹雄さんにタモ取りしてもらったのは1.5キロ。もうダメかと諦めたところで起死回生の1尾。いやあ、このシマアジに救われました。
この1尾で私は力を使い果たしてしまったが、皆さんシマアジを追加することができ、1.3〜2.3キロのシマアジをトップ4尾、船中合計13尾という上々の結果で13時の沖揚がりを迎えることができた。
この後も若干のムラは見られるが、1〜2キロのシマアジを中心に順調な釣れっぷりを見せている。今年も新島の夏は熱くなりそうだ。
[植長丸]植松寿明船長(右) と奥さまの文恵さん (左)
Page1 仕事は後回し シマアジを夢見て急行
Page2 朝イチから本命が出現 こりゃあ凄いぞ!
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