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本誌APC(東京)◎椎名義徳
掲載号: 2009年5月1日号
中型ながら釣果安定
数に期待をしていたのですが、なかなかどうして。実際は型もバッチ・グー!
「潮に濁りが入ってからキンメの調子はいいですよ!」
電話口の声は東伊豆宇佐美港の藤吉丸、木部治男船長だ。この藤吉丸が主に狙っているキンメ釣り場は航程2時間弱の宇佐美南沖200〜350メートルダチ。
この釣り場の特徴は、30センチ前後の中型が主体ながら釣果が安定していることだ。
普段から十分に数が釣れる釣り場なのに、さらに調子がいいとは。一体どういうことだろう。
百聞は一見にしかずと宇佐美港を訪れたのは3月28日。集合時間の2時40分に集まった釣り人は私を含め計5名。ミヨシからノーマルタックル使用の私と、もう一人の釣り人、続いてライトタックル使用の3人が並ぶように船長から指示されて準備を開始。といっても、皆さん治具に巻いた仕掛けにエサを付け終えていたから、船常備のロッドキーパーに竿をセットするだけで準備は済んだ。
出船は3時15分。釣り場まではおよそ2時間弱のクルージング。それまでは暖房が効いた広いキャビンの中でぐっすりと仮眠をとる。
釣り場に着いたところでレインウェアを着込んでデッキに出ると、北東風が強くウネリも大きい。だが頬に当たる風は真冬のように突き刺さる感じではない。ようやくこの海にも春が来たなと実感した。
投入開始は日の出時刻の5時半過ぎ。それまでに仕掛けとオモリのセットを済ませて合図を待つ。
「そろそろ始めますよ!」
仲乗り役として常時乗船している息子の一郎さんから声がかかった。続いて船長から、
「よーし、いいよー!」とミヨシの私から投入の合図が出される。
治具を船ベリの外に出し、鉄筋オモリをポンッと落とし込んだ。
Page1 中型ながら釣果安定
Page2 いきなり14枚掛け
Page3 上バリほど型がいい!
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