ただ一人、アヤメカサゴの連釣に悩まされていた女性釣り師Ｍさんが10時を過ぎたころから単発ではあるが中小型を調子よく上げていく。
　このころから太陽が顔を出し、風も徐々に収まって絶好の釣り日和となる。ところが、潮の流れがおかしく、後で船長に聞くと二枚潮どころか三枚潮状態だったと言う。
　釣れているエサを聞いていくと、やはりイワシが一番で、続いてアナゴ、サバと続く。外道で釣れたサバが一番かとも思ったが、このあたりもおもしろいところだ。
　13時半に納竿。釣果は0.3〜0.8キロを、後半数をのばしたＭさんと私が5尾、Ｓさん4尾、Ｚさん3尾という成績。船長の話では、潮具合が悪くて操船にも苦労したとの話。
　つい1週間ほど前にはトップで30尾台という驚異的な数字を記録しただけに、魚影が濃いのは間違いない。
　オモリ80号の釣りなので、女性や子供でもチャレンジ可能。冬の季節風にも強い城ケ島沖は、首都圏在住の根魚ファンには心強い釣り場なのだ。

［角田丸］角田雅弘船長