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[オニカサゴ]
三浦半島三崎北条湾発…城ケ島沖 角田丸

深場のカワハギ釣り感覚 ライトオニカサゴの妙味

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本誌発行人/根岸伸之
掲載号: 2011年1月15日号

エサの付け方にもひと工夫

 


初心者にやさしいオニカサゴ釣り場、それが城ケ島沖だ


 何かと忙しい年末、釣行予定が仕事のせいで都合が付かなくなることも少なくない。またせっかく予定を立ててもシケで出船不能もよくあること。とくに外洋が釣り場となるオニカサゴでは……。
 そんな悩める根魚フリークにおすすめしたいのが三浦半島城ケ島沖だ。もちろん、首都圏から近いこともあって多少場荒れ気味の感もあるし、それほどの大型は期待できないが、それを逆手にとって楽しめるのが三崎北条湾角田丸のライトオニカサゴなのだ。
 12月8日未明、起きてみると外は冷たい雨が降り、北風も吹き付けるどう見ても出船は不可能と思える天候だった。だが、すぐに連絡を入れると、「出船しますよ」とのこと。
 雨中の往路は気が進まない運転だったが、港に着いたときに雨はすっかりやんでいた。まだ風は残っていたものの、城ケ島沖は北方向の風には強いので、出船は可能。まさに冬場向きの釣り場なのである。
 本日の同船者は総勢4人。私が声がけして集まってくれたメンバー、つまりこの日は仕立船となってしまった。
 7時前に出船。20分ほど追い風に乗って滑るように走り、エンジンがスローになって船首を北に向けると容赦ない強風をまともに受ける。
 90メートルダチで釣り開始。オニカサゴで論議されるのがエサの選択。船宿支給は10〜13センチの塩漬けのシコイワシ。下アゴ部分をハサミで切り取って、頭の硬い部分からハリを刺して使うのが角田流。「口が開いたイワシは食いが悪い」という船長の持論に基づいたエサ付け法だ。
 今日はそれ以外にも、アナゴ、サケ皮、サンマ、サバなどを持ち込んでいる。船長もエサの持ち込みは大歓迎だが、一つのハリに違ったエサを付けるのはよくないと言う。たとえばイカとサバのサンドイッチは、どれに食ってきたか分からないからだ。
 そんな船長のこだわりは出船前にレクチャーしてくれる。初心者はよく聞いておくといいだろう。今回乗船してくれたTさんはオニカサゴ初体験、釣り方の指導も聞けるよう操舵室の横に座らせてある。


 

 


 

 

Page1 エサの付け方にもひと工夫
Page2 アドバイスどおりの釣法で
Page3 釣れてるエサはイワシが一番


※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。