Check
本誌編集部/村上敬洋
掲載号: 2011年1月1日号
開始直後からアタリ連発
開始直後から次つぎにヒラメが取り込まれた。茨城のヒラメは今年も安泰
強く引かれると糸が出るようにドラグも調整しておきましょう!
9月の片貝沖、10月の大原沖、そして11月の鹿島南沖と南房。解禁した釣り場のほとんどが好調で、今シーズンのヒラメは例年にない盛り上がりを見せている。
そんな中、12月1日から全面解禁となったのが茨城県海域。これまで手つかずだった釣り場に仕掛けが入るとあれば、それ相当の好釣果が予想される。私もヒラメファンの1人として、当地の盛り上がりと釣れっぷりをぜひとも目の当たりにしたい。
釣行したのは解禁初日の12月1日。今回お世話になるのは茨城県大洗港の第一東海丸。
およそ2年ぶりに会う北條晃船長は元気そうで何より。今日は娘の弥生さんもサポート役として乗り込んでくれるという。
年に一度の解禁日だけあって、釣り人の集まりも上々。私を含む12人が集まった。
離岸は定刻5時。港内でエサのマイワシを積み込んだあと、船は一路南へ。海上はベタナギで、北西の風がそよそよと吹いている程度だった。
30分ほど走ったところで釣り場の大竹沖に到着し、25メートルダチで投入を促すホイッスルが吹き鳴らされた。
本船の仕掛けは図のとおり。捨て糸が50センチで、ハリスは親孫間も含め90センチとなっている。
てっきり船の上下でオモリが底に着いたり離れたりを繰り返す「底トントン」で狙うと思っていたが、本船ではオモリが底に着いたら、いったん50〜100センチほど巻き上げ、船が下がったときにオモリがギリギリ底を打たないくらいの位置でアタリを待つようにすすめられる。
理由を船長に尋ねると、「みんなヒラメの目の前にエサを持っていこうとするんだけど、実際は底よりも少し上にイワシを泳がせたほうがよくアタるんだよ。それに大竹沖にせよ大洗沖にせよ、ウチでは起伏に富んだポイントを狙うことが多いから、気持ち高めにタナを取ることで根掛かりを避ける効果もあるんだよ」とのこと。
竿は手に持っても、置き竿でもいいのだが、1分に1度くらいの頻度で底ダチを取り直すことが大切。
また当日のオモリは60号だったが、潮の速さなど状況によっては80号に切り替えることもあるという。
さて、開始からスパンカーを掲げた状態で流していたので、てっきり通常のエンジン流しなのかと思ったが、横流しであった。
これは船体の重量バランスが影響しており、ミヨシ方向は風で左右に振られやすいのに対して、トモ方向はどっしりと安定しているため、わざとトモに風を多く受けさせるためにスパンカーを立てているのだという。
開始から5分もすると船上が騒がしくなってきた。
まずは右舷胴の間氏が2キロ級のヒラメをゲット。続いてのヒラメを釣り上げたのも同氏で、これまた2キロ級である。
アタリは船中あちこちで出て左トモ2番、左ミヨシ2番と、次から次へとヒラメが取り込まれる。
型はほとんどが1〜2キロ。解禁日ということもあるのだろうが、型のよさがとにかく目立つ。中でも右トモ2番で竿を出していた弥生さんのヒラメは3キロはあろうかという良型。ため息が出てしまうほどだった。
立て続けに取り込まれるヒラメの撮影に躍起になっていて気がつかなかったが、私の置き竿にもアタリが訪れていて、無事に1キロ級を取り込んだ。
こうして時計の針が8時を指すころには船中大半の釣り人がヒラメを手にし、トップは早くも3枚に到達。まさに爆釣といってもいい状況だ。
Page1 開始直後からアタリ連発
Page2 高めのタナ取りがカギ
※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。