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フィッシングライター/上田龍太郎
掲載号: 2010年12月1日号
午前船でクーラー満タン
当日は釣果がのび悩んだ アオリイカだが、今後は期待できるはず!
秋の深まりとともに様ざまな釣り物が活況を呈し、釣り物に迷うことも多いこのごろ。せっかくの釣行だから、できるだけ多くの魚種を狙ってみたいと思う人も多いのではないだろうか。
そんなときにおすすめなのが相模湾福浦港の海斗丸。午前と午後に予約乗合で出船しているが、現在の午前船はワラサ.イサキのリレー、午後船はカワハギ.アオリイカを狙っている。欲張りな私はこれらすべてを狙ってみたくなり、11月3日に息子とともに午前午後通しで乗船してみることにした。
午前船の集合時刻は5時半。当日は私たち親子のほかに3名の釣り客が乗船。私たちは左舷トモと胴の間に釣り座を構えることになった。
和田章宏船長の舵取りで港を離れると、航程10分ほどで三ツ石北側のポイントに到着し、午前6時に投入。水深は55メートルで、船長の指示ダナは海底から10〜11メートル上。周囲には20隻ほど遊漁船が集まっており、ワラサの好調さがうかがわれた。
10分後、早くも左舷ミヨシの方の竿が曲がった。ハリスは5号とのことであったが、慣れた竿さばきで上がってきたのは3キロ級のワラサ。
さらに10分後、この方が同サイズのワラサを追釣。続けて3本目のワラサをヒットさせたとき、私の竿にもアタリがきた。
慎重にヤリトリした末、船長の差し出す玉網に収まったのは3.3キロのワラサであった。
その後、船中ワラサのアタリが見られない状態が続き、潮回りを繰り返したが、7時半を過ぎると残念ながらワラサの反応は途絶えてしまい、イサキ狙いに切り替えることになった。
釣り場移動の間に図に示したイサキ狙いの仕掛けに変更、午前8時に釣り再開。指示ダナは海面から25メートル。1投目から心地よいアタリが訪れて35センチ級のイサキがヒット。他の皆さんも同サイズを釣り上げていった。
当日は潮が速かったため1流し1投の状態が続いて数はのび悩んだが、良型ぞろいであったため皆さん満足げな表情。息子もダブルヒットを連発してうれしそうであった。
船長によるとイサキは脂が乗っており、一晩寝かしたものは絶品とのことであったが実際に翌日食べたイサキはかなり美味であった。
午前9時半を過ぎると、外道のヒラソウダや小型シイラが多くなったが、ヒラソウダは1.5〜2キロ級の良型ぞろいで、これまた脂がのっており家族に好評であった。
沖揚がりは11時。イサキは頭25尾ほどであったが、ワラサやソウダガツオも交じり、皆さんのクーラーは満タンであった。
Page1 午前船でクーラー満タン
Page2 午後はカワハギ絶好調!
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