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本誌APC(東京)/鈴木良和
掲載号: 2011年12月1日号
サバフグに負けない!
アオリイカも乗る!
みのる丸はテンヤでも餌木でも楽しめる
苦戦する私たちの姿を見て、船長はポイント移動を決断。今度は第二海堡の南側で水深は15メートル。
ここではポツリポツリとスミイカが乗り始めていたので、10時ごろから私も竿を出す。席は右胴の間。幸いにも当日は右舷が潮上になっているので期待はできそうだ。
15メートルほど投げてテンヤの着底を確認したら、糸フケを取ってシャッとシャープにシャクリ上げる。
この位置でポーズを取ったら、ゆっくりと竿先を戻してやるのはシャコの存在をスミイカにアピールさせるため。
すると幸先よくガツンと手応えが伝わってきた。すぐに巻き上げ始めたのだが、なんだか様子がおかしい。
案の定、上がってきたのは腹を膨らませたサバフグ。
あろうことか、その後2連チャンでサバフグを釣り上げてしまい、
「いやあ。鈴木さんはフグ釣り名人だなあ!」と森くんに笑われてしまった。
それでもめげずにシャクっていると乗りがあり、今までにない重みで竿が止められた。
グイーン、グイーンと竿に伝わるシグナルは明らかにイカである。
取り込んだのは体表に麦の実のようなマークが無数にあるのカミナリイカ(モンゴウイカ)。重さは600グラムほど。
続いての投入では、竿先にかすかな変化が現れたので合わせてみた。テンヤの上に付けたスッテを抱いて上がってきたのは300グラムのスミイカだった。
その後は大貫沖に戻って40 メートルラインを探り船中数杯のスミイカを釣り上げたところで沖揚がり。
当日は潮があまり動かなかったことが災いして船中釣果は2〜10杯にとどまったが、今後水温が下がるにつれて群れも固まる。そうなればスミイカの手応えも存分に楽しめるはずだ。
[みのる丸]斉藤信良船長
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