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フィッシングライター/山口 充
掲載号: 2011年8月15日号
前半のカマスは順調
時期限定のターゲット、カマスとアジ&サバを楽しもう
待ちに待った夏休み。家族みんなで釣りを楽しむ絶好のシーズンである。
候補に上がる釣り物といえばアジ&サバといった手軽に狙える釣り物だが、今回はそういった魚の多くが狙えるライトタックルの五目釣りにチャレンジした。
7月16日に訪れたのは相模湾茅ケ崎港の沖右衛門丸。
この時期のお楽しみは朝方に狙うカマスである。ライト五目はウイリー仕掛けなどを使ったコマセ釣りだが、カマスはコマセを使わずに特製のフラッシャーサビキ仕掛けで狙うのが特徴。仕掛けがそれぞれ違うとはいえ、どちらもライトゲーム用タックル1つで楽しめるのがいいところ。
石井さんと並び、右舷ミヨシで支度をしていると、
「復興支援ご苦労さまです」と本誌の愛読者である立川さんから声がかかった。私は現地の様子を説明し、機会があったら東北で釣りを楽しんでほしいと伝えた。
出船は6時半。航程約10分でカマス釣り場のエボシ周りに到着。
「まずはカマスを狙います。サビキ仕掛けを付けてください」と豊永直人船長からアナウンスされたあと、水深10メートルで開始となった。
この釣り場は普段に比べてやや深いようで、本来はもう少し浅い4〜7メートルが中心になるらしい。
仕掛けは7〜8本バリのカマスサビキでオモリは30〜50号。船宿特製の仕掛けは薄い茶色の魚皮が巻かれた8本バリ。皆さんは船宿仕掛けを装着していたが、私と石井さんは釣れ具合を比較してみたくて蛍光ピンク、蛍光イエロー、薄茶色の魚皮が交じった仕掛けを使うことにした。
釣り方は簡単。オモリが底に着いたら2メートルくらい巻き上げ、竿を3〜4回揺らして止めるとコツコツとくるのである。
開始直後に石井さんがアタリをとらえた。すぐに巻き上げず追い食いを待つ。まもなく私にもヒットし、2人でゆっくりと巻くと私も石井さんもカマスのダブル。全長20〜30センチがここ最近のアベレージサイズらしい。
仕掛けを見ると薄い茶色の魚皮とピンクのフラッシャーに食っており、石井さんは薄い茶色とイエローであった。
「これはたくさん付いたでしょ〜!」と笑顔で巻き上げるのは石井さん。たしかに竿も強烈に曲がっている。
海面で2本のカマスが落下したが、2本のカマスと25センチ前後のクロムツ2尾を取り込むことができた。
開始から30分ほど経過したころから状況はさらに上向き、カマス初挑戦という右舷の伊藤さんは4点掛けを達成。右大ドモに並ぶ立川さんと吉田さんも多点掛けを連発。賑やかな釣れ具合となってきた。
開始直後の薄暗い時間帯は私たちのイエローやピンクのサビキに効果があったが、周囲が明るくなると薄い茶色の船宿仕掛けが安定した釣れ具合を見せていた。
Page1 前半のカマスは順調
Page2 38 センチの大アジも
※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。