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本誌APC(東京)/椎名義徳
掲載号: 2011年7月1日号
当地ではまだ中サイズ
豪快なアカイカの釣趣を堪能しましょう!
渋いときほど誘うことが大切です!
東伊豆南沖のアカイカが好期を迎えている。当地でいうアカイカとは、マルイカと同じくケンサキイカのことを指す。美味はさることながら釣れるサイズのよさが魅力だ。
ヤリイカで例えるとパラソル級と呼べるサイズが出ることもしばしば。胴長60センチを超えるジャンボサイズが乗り、電動リールが悲鳴を上げことも珍しくない。
今シーズンも例年どおり4月中旬ごろに幕を開けた。日によりムラはあったが、水温が20度台まで上昇した5月後半にはトップ50杯以上の好釣果を記録した船もチラホラ。いよいよ本格化したようだ。
南沖の遠征アカイカを得意とする網代港のつちそう丸を訪れたのは6月3日。
平日にもかかわらず、集合時刻の16時に集まった釣り人はなんと17名。一昨日に他船がトップ70杯を超えたとはいえ、ファンの反応の早さに改めて驚かされる。
土屋船長の指示によって釣り座が決められて乗船となったが、今年3月に就航したばかりの新造船はとにかくデカイ。ほぼ満員の人数ながらも釣り座の間隔が2.5メートルも取れる。
もちろんキャビンには定員分のベッドが装備されており、快適な釣りが楽しめるようになっている。
出船は16時20分。網代南沖の釣り場まではおよそ1時間40分のクルージングだ。
釣り場に到着したのは18時。仕掛けをセットし、エサ巻き餌木にサメの切り身を巻いて準備完了。
宇佐美や富戸などの船とともに18時半に釣り開始。水深は70メートル前後だ。
ファーストキャッチは日も落ちかけた19時過ぎ。右舷トモ2番氏が胴長35センチ級を手にした。
釣り上げた直後は白く透き通るような体色なので、関西方面ではシロイカとも呼ばれているが、釣り上げられたことによって興奮すると赤く変色するので、関東ではアカイカと呼ばれている。
周囲がすっかり暗くなったところで集魚灯のスイッチが入る。いよいよゴールデンタイムに突入だ。
「明かりが効いてくるとタナも上がってくるから、広く探ってみてよ。海面までがタナだよ〜!」と船長からアドバイスが飛ぶ。
ポツリポツリとアカイカは上がるがサイズは胴長30〜35センチ級が中心。
マルイカ釣りでこのサイズが出れば万々歳だが、当地ではまだまだ中サイズ。狙いは胴長60センチオーバーの特大サイズである。
そんなときに左舷2番氏が50センチ級をゲットしたが、よくよく見ればヤリイカ。当夜はこのパラソル級のヤリイカが2割ほど交じった。
20時を過ぎたところで私も4号のウキスッテとトトスッテを2本ずつ、一番下にエサ巻き餌木を配した仕掛けを投入する。
Page1 当地ではまだ中サイズ
Page2 胴長 65 センチが登場!
※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。