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フィッシングライター◎竹川啓二
掲載号: 2010年2月15日号
江戸前の小物釣りがお手の物
当日の主役、井上親子。みなみちゃんにとって、一生忘れられない日になったはず
大きなマコガレイを求めて9名が集まった
1月9日に出かけたのは東京湾奥江戸川放水路の伊藤遊船。夏のボートハゼでおなじみの老舗船宿だが、江戸前の小物釣りもお手の物。とくにマコガレイ釣りは力を入れている釣り物の1つで、私が乗った8時発の日中船のほか、11時発の午後船も出している。
この時期、夕闇迫るころにカレイが荒食いするというのは東京湾奥の小物ファンなら百も承知。当宿はそれに応える出船だけにとくに注目を集めている。
最初は私も午後船に乗るつもりだったが、暗くなると撮影が困難になるので日中船での釣行となった。
7時半出船のキス船を見送ったあと、カレイ船は私を含む9名を乗せて定刻8時に河岸払いとなった。釣り場は放水路のちょうど真沖、有名な三番瀬の周辺のカケ上がりである。
水深は8メートル前後と浅いが、大型のマコガレイが連発する名所。浅場魔王(※あさだまおではない)の異名を持つ私が得意とする水深だ。
航程は約20分だが、川筋を徐行しての時間だから、目と鼻の先くらいの距離だ。
アンカーが投入され、さっそく釣り開始の合図が出た。日中船の担当は吉田正己船長。「今日は11 時が満潮だから、10〜12時ごろまでがチャンスです」とのこと。時合はまだまだ先らしい。
ところが実際は船長が言うのと違い、開始15分で右トモの常連さんが本日の初物となる33センチをゲット。さらに2枚目も同じ方で、今度は35.5センチをである。オデコも覚悟しての出船だっただけに、この2枚の意味は大きい。もしかして次は自分の竿に……とだれもが期待をしてしまう。
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