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本誌APC(東京)◎鈴木良和
掲載号: 2010年1月1日号
イナダも食った!
釣友の高橋さん。クーラー満タンの釣果にご満悦!
「食いが立ってきたから、仕掛けをまめに動かしてね」と仲間に声をかけると、高橋さんが、
「きたわ」とニコニコ顔でイサキを取り込んだ。
船長の指示ダナは変わらず海面下35〜45メートルだが、私がヒットさせるのはなぜか35メートルばかり。
魚は広い範囲にいるのだろうが、食い気のある魚はコマセを追って上がってきているのだろう。
そこで探る範囲を35〜40メートルに絞ってみると、入れ食いになってしまった。
仲間も順調に魚をヒットさせるのだが、バラシを恐れてすぐに仕掛けを上げてしまうために単発が多かった。
すると石井さんから、
「鈴木さんは毎回ダブルかトリプルね」と声がかかった。
「欲ばりだからすぐに上げないの」と返す私。そんな2人のやりとりを横目に魚を掛けたのは高橋さんだった。
「今度は追い食いを狙うわよ」と気合十分の彼女だが、引きの強さが尋常でない。
「無理をしないで!
竿を立ててゆっくり巻いて」と声をかける。
慎重にヤリトリをしながら浮かせたのは40センチのイナダの一荷。その後も付けエサにオキアミを使っている人を中心にイナダが掛かり始め船上は色めき立つ。
しかし皮肉なことに急に潮が速くなった上に風も強まり、とたんにアタリも少なくなってしまった。
ようやくアタったと思えばムロアジとサバの群れで、船中はオマツリが連発。残念ながらここで沖揚がりの時間となってしまった。
釣果は23〜38センチのイサキが船中5〜28尾。ほかハナダイ、カイワリ、イナダ、イシダイ、カワハギ、アジ。私の釣果はイサキ24尾とハナダイが15枚。好調だったここ数日に比べて釣果はのびなかったが、2日後の30日からはトップが規定数到達と瞬く間に復調。やっぱり当地のイサキは安定度の高い釣り物といえるだろう。
[茂丸]青木 茂船長
Page1 キューンの引きが気持ちいい
Page2イナダも食った!
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