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本誌APC(東京)◎椎名義徳
掲載号: 2009年10月1日号
40センチ級が出た〜!
このサイズのムシガレイを見たのは久しぶり。波崎沖は驚きの連続です
2流し目は120メートルダチ。
ここで私の竿にアタリが到来。誘い上げでゴゴンッときたのだ。お隣さんに、
「いやあ、ノドグロかドンコでしょう」と平常心を装いながら話すが、ゴンゴンと何度もたたく抵抗にアカムツであってくれ〜と期待で胸は一杯。
ピンクのフラッシャーを巻いた上バリに掛かっていたのは本命アカムツ。型は25センチほどと小ぶりだったが、オデコを脱出してひと安心。
隣に座る常連の永作氏も同サイズを釣り上げて笑みをこぼす。
潮が全く流れていないせいか、それからしばらくはアカムツからのアタリはパッタリ途絶えてしまった。
それでもオキメバル(ウスメバルやウケクチメバル)やホウボウ、ムシガレイといったおいしいゲストたちが飽きない程度に釣れてくるのが救いだ。
あるときサバが釣れたので、その場でカットしてエサにした。ホタルイカと一緒にエサ付けして投入するとすぐにアタリ。1尾目と同級ながら無事2尾目のアカムツをゲット。
「大きいムシガレイが上がりましたよ〜」
そんな声にカメラを持って駆け寄ると、右大ドモの及川氏の足元にはまるで座布団のようなカレイが横たわっていた。全長57センチ。久びさに目にする大きなムシガレイである。
仕掛けの上げ下げの途中では1.5キロ級のカツオがヒットしてくるシーンも見られた。運よくキャッチできた人もいて、思わぬゲストに大喜びであった。
「あと1尾、大きいのを撮りたいねえ」そんな会話を船長と交わした直後、先ほどのムシガレイを釣り上げた及川氏が再び竿を曲げた。
上がってきたのは本命アカムツ、しかもかなりの良型。直径42センチの足元のタルに真っすぐ入らないくらいだから相当なサイズだろう。
それにしても水深130メートルで、こんなサイズが釣れちゃうんだねえ。
写真を撮り終えて自席へ戻ると、ちょうど隣の永作氏も良型のアカムツをハリから外しているところだった。これも40センチ級のグッドサイズ。うーん、うらやましい。
沖揚がりは12時半。釣果は0〜4尾。残念ながら本命の型を見られなかった人もいたが、おいしいゲストがたくさん交じり、グルメも大満足の釣果となった。
波崎沖のアカムツ乗合は例年12月中旬ごろまで出船を続ける。あの白身の大トロを口に運べば、だれでも病みつきになってしまいますぞ。
[仁徳丸]三橋正幸船長
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