TJ-web  
電子版
から探す
キーワード(釣り物、釣り方etc.)

 

 

 

[アカムツ]
茨城県波崎港発…波崎沖 仁徳丸

波崎沖のアカムツ好調 40センチ級の良型登場

Check

本誌APC(東京)◎椎名義徳
掲載号: 2009年10月1日号

狙うは名所、カンネコ根

 


たかだか100~150メートルから、このサイズのアカムツが釣れるのだから驚き!
ワラサ釣りでいうところの、イカタンサンドみたいなものですね


 関東のアカムツ釣り場の筆頭ともいえるのが茨城県波崎〜鹿島エリア。当地が脚光を浴びたのはおよそ8年前から。
 それまでの私が知るアカムツ釣り場といえば、東京湾観音崎〜久里浜沖を除けばどの釣り場も水深200メートル以上、使用オモリも200〜300号とちょっとした深場釣りみたいなものであった。
 それが当地では水深100〜150メートル。使用オモリも150号だから竿を手に持ち積極的に釣ることができる。しかも釣れるアカムツも1〜1.5キロ級がゴロゴロ飛び出し、潮況がよければツ抜けも珍しくなく、初釣行は衝撃的だった。
 その波崎沖が本格シーズンに突入したことは前号を見てのとおり。アカムツに目がない私もさっそく行くことに決めた。
 
 8月29日にお世話になった船宿は波崎港の仁徳丸。土日祝日ともなれば船上は竿が林立するのだが、皆さん夏休みにお小遣いを使いすぎてしまったのか、8月29日の釣行者は計8名とやや少なめ。
 受付を済ませ、乗船料に含まれる2パックのホタルイカを受け取ったあと、さらに2パック追加購入して左舷ミヨシの釣り座に入る。
 出船時間は5時だが準備が整ったということで、定刻よりも20分早い4時40分に出船となった。釣り場は航程1時間ほどのカンネコ根。毎年8月ごろから、この海域に点在する根周りの泥場へ産卵のためアカムツが乗っ込んでくるのだ。
 南西風がやや強く吹いているが、当地では陸方向からの風となるので風の割に波は穏やかだ。
 「最初は浅い所から狙っていきます。どうぞ!」というアナウンスで釣り開始。水深は110メートルだ。
 ホタルイカの胴からゲソを引き抜き、頭部の目と目の間にハリを刺す。キモは付けたままにしておくことがポイントだ。オマツリを軽減させる目的で、オモリを前方に投げたくなってしまうが、ホタルイカはエサ持ちが悪いので、静かにオモリから仕掛けを沈めていくといい。
 オモリが底に着いたあと、糸フケを取って底ダチを取ろうとするとグニュー、ズポッと泥底からオモリが抜け出る感触。海面に対して竿を水平に構えた状態で、オモリが底から少し上にくるような位置からゆっくりと竿を上げて誘い上げる。
 そこで少し間を取ったら誘い下げていく。オモリが底に着いたら竿先を海面まで下げ、糸がフケた状態のまま少し間を取る。
 アカムツは落ちてくるエサに反応してくることが多いので、誘い下げて糸がフケた状態から次の誘い上げに入るときにアタリが出ることが多い。
 さっそく右舷2番の方にアタリがきたようだが、上がってきたのは高級な干物の素材としておなじみのムシガレイだった。
 続いてのアタリは右ミヨシの玉造氏の竿にきた。ゴンゴンとたたくような抵抗に本命かと期待したが、上げてみれば40センチのホウボウだった。
 次のアタリも玉造氏。一瞬ホウボウかと思ったが、今度は本命、40センチ級の見事なサイズだ。


 

 


 

 

Page1 狙うは名所、カンネコ根
Page2 40センチ級が出た〜!



※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。