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フィッシングライター◎朝倉 真
掲載号: 2010年9月1日号
まるで梅雨のような天気
あるときは爆釣、またあるときは食い渋り……気まぐれなタチウオだけど、私は大好きです!
その場でさばいたサバは超の付く特エサです!
ライトタックルを用いた釣りが大好きだ。魚から伝わる細かい魚信を楽しむことができるし、オモリも軽いので魚が本来持つ引きを味わえる。
ここ数年、ライトタックルで狙う魚種は増えたが、一番の注目株は東京湾のタチウオ。
7月上旬の開幕当初はルアーに軍配が上がっていたが、中旬以降はエサへの反応もよくなっている。
7月28日に訪れたのは東京湾奥鶴見弁天町の富士丸。梅雨明け宣言が出されたばかりの関東地方だが、当日の予報は曇り時どき雨とまるで季節が逆戻りしたようだ。
6時30分に集合したのは私を含め4人。各自の準備ができたところで7時過ぎに出船。
航程1時間15分でポイントの金谷沖へ到着。海上はすでにタチウオ狙いの船で埋め尽くされている。
船長はソナーを見つつ群れの探索を行い、投入の合図を出した。指示ダナは海面下40〜60メートル。この時期としてはやや深め。
期待の第1投だったが本命は釣れぬまま。周囲でもタチウオが上がる姿は見られない。
低調なスタートだと思ったが、魚探には大きな群れの反応が写っているようで、もうしばらく粘ることになった。
そんなとき、右舷ミヨシの常連氏にヒットした。この方のロッドアクションは誘って止めてを繰り返すストップ&ゴー。エサは船宿常備のサバの切り身で、取られにくいよう縫い刺しにしていたという。
竿はギュンとアーチを描き、見ているだけでも気持ちいい。
こうして上がった船中第1号はやや小ぶりの全長70センチ。この常連氏はリズムに乗れたようで、次投でもタチウオをヒットさせた。
聞けば指示ダナの下限(60メートル)から10メートル上に誘い上げた50メートル付近でアタリが出たとのこと。
Page1 まるで梅雨のような天気
Page2 前半の不調がウソのよう
Page3 入れ食いモード突入も…
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