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フィッシングライター/朝倉 真
掲載号: 2010年9月1日号
後半にドラマが待っていた
暑さ対策を万全にして、乗りを楽しもう
そして水深170メートル。
「120〜150メートルの反応」とアナウンスが出るも空振りで、ほどなくして船長から「上げて」の合図。
道糸が巻き上がったところで、いきなり船長から、
「150メートル付近で反応が出てきたから、すぐに仕掛けを落として」と再投入が促された。右トモ1番と2番氏は、
「150メートルで乗ったよ」とうれしそう。ようやくオデコを脱出し、ホッとした表情を浮かべていた。
この反応が消えないうちに、私も急いで仕掛けを投入。ここで実践したのは本誌7月15日号、スルメイカ教書で掲載されていた「デッドスロー釣法」。
指示ダナの下辺となる水深150メートルまで仕掛けを落とし、電動リールの巻き上げ速度をゆっくりに設定して巻き上げてくる。すると途中でズンとした手応えが伝わり、8本ヅノの一番上と下にスルメが乗っていた。
次の水深190メートルでは指示ダナをネチネチと探ったものの反応がないので、30メートルほど一気に巻き上げてから落としてみた。するとあっさりとヒットし、2杯追釣。依然として厳しい状況だったけれど、短時間で4杯のイカを手にすることができた。それにしてもYacco さんはすごい。デッドスロー釣法を試すとすぐにイカが乗ってきたのだから。
イカを沖干しする時間を惜しんで釣りに没頭したが、とくに盛り上がりのないまま沖揚がりの13時を迎えた。
トップは突き出しの方で12杯。次頭が左ミヨシ氏で10杯で、私が4杯。ビギナーグループのうち2名がオデコだったけれど、和気あいあいのグループ釣行を楽しんでいたことが何よりだった。
次回の釣行では沖干しズラリが目標。干す場所がなくなるほど釣りまくってやる!
[はら丸]原 進船長
Page1 なんという乗り渋り!
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※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。