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フィッシングライター◎上田龍太郎
掲載号: 2009年8月1日号
やっぱり食いが止まった
数は上がらなかったが、型は上々。20センチ級も頻繁に顔を出した
メバル2尾の釣果にちょっぴりへこむ息子の研太郎。次回はたくさん釣ろうな!
次に狙ったのは走水小学校を望む15〜25メートルダチ。
ちょうど夕マヅメにあたったせいか、18〜20センチ級のメバルがポツポツ釣れてきた。
食いは上向いてきたようだが、いつ止まるか分からない。今日は早めに撮影を済ませておいたほうがいいと考えた。
やがて7時半になると暗闇に包まれた。すると出船前に常連さんが予想したとおり、魚のアタリは途絶えてしまう。
再び伊勢町沖に移動すると、右胴の間の釣り人が25センチ級の良型を釣り上げたが、アタリは散発。とくに左舷では全くといっていいほどアタリがこない。
30分後には馬堀海岸沖の10〜15メートルダチに移動したが、ここでも沈黙が続く。
「今日はホントに食いが悪いねえ〜」と船長も困った顔。
息子の竿にも時おり小さなアタリが訪れるようだがハリ掛かりはしない。いまだに本命はボウズである。
「こんなときに釣った魚は貴重だぞ〜!」とハッパをかけるが、完全に諦めモードに入っているようだ。
残り時間が30分となった20時半、大津港に近い8メートルダチの浅場に移動するとメバルがパタパタとアタり出し、20センチ級がポツポツと釣れ始めた。
息子の竿にもようやくアタリがきて、何とか本命をゲットした。
沖揚がりは定刻21時。左ミヨシの常連さんが10尾で竿頭。船中平均は5尾で私は3尾、息子は2尾という結果。かつて経験したことのない貧果にショックを受けていた。
というのも、これまで息子は釣果が20尾以下だった経験はほとんどなく、
「沖釣りは数釣れて当たり前」と思い込んでいる節があった。しかし息子よ、これが現実なのだ!
沖釣りが甘いものではないということが分かっただけでも来た甲斐かいがあったのではないだろうか。船長も、
「今日は一番悪い日に当たっちゃったねえ。やっぱり潮の濁りが影響していると思うよ。でも濁りが回復すればメバルの食いも上向くはず」と振り返っていた。
まるまつ丸では8月末まで週末に夜メバル乗合を出す予定なので、納涼と独特の風情を楽しみに出かけてみてはいかがだろうか。
[まるまつ丸]飛松正幸船長
Page1 今日は前半勝負!?
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