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本誌APC/宇田川 亘
掲載号: 2010年8月1日号
マダイよ、こい!
メジナはシャープな引きを楽しませてくれる
イサキは布良瀬の定番ゲスト
朝イチは二枚潮で釣りにくかったものの、移動してからは潮況がよくなりイサキやメジナがコンスタントに上がる。
私もイサキを数尾追釣し、ペースを変えずに仕掛けの入れ替えをしていると、ひときわ大きなアタリが到来。緩めにしてあるドラグが滑ってリールから道糸が引き出される。
慎重にヤリトリしてコマセカゴを回収、ハリスをたぐると1キロ弱のきれいなマダイが上がる。大ダイの実績が高い布良瀬では小型だが、うれしい本命に変わりはない。
続けて武田氏に20センチ弱のマダイが釣れたが、これはていねいに放流。その直後に私にも同級の小ダイが釣れたがご帰宅願った。
時合なのだろう、船中では良型のイサキ、メジナ、ウマヅラなどが次つぎに釣れている。しかし、マダイはそれ以後顔を見せずに時間の経過とともにアタリも遠くなる。
やがて移動となり、次のポイントの指示ダナは25メートル。ここは瀬の際のようで、潮通しがよく海面が波立っている。船長によると例年大型が釣れる場所だという。
しかし、気合を入れて投入と回収を繰り返すものの、期待とは裏腹にアタリがない。
人によっては食いが悪いからとハリスの号数を落とす人もいるが、ここ布良瀬では得策ではない。これからはワラサやカンパチなどの大型青物が釣れるようになるほか、いつ大ダイが食ってもおかしくない釣り場だからだ。朝イチや夕マヅメはハリス6号を使う人もいるほどで、この仕掛けでも4キロ、5キロのマダイは食ってくる。
このポイントでもイサキやメジナは顔を出したが、マダイは口を使わず11時半に納竿となった。
船中釣果は1キロ弱のマダイを頭に2枚、メジナ、イサキが多数釣れた。
船長によると、前日は17度台だった水温がこの日は22度と5度も上がったのが影響しているとのこと。
しかし翌日には4キロ級のマダイが他船で上がっており、本誌発売のころは水温も安定して布良瀬らしい大ダイが竿を絞ってくれることだろう。
[保坂丸]保坂 忠船長
Page1 朝イチは二枚潮に苦戦
Page2マダイよ、こい!
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