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[キンメ]
東伊豆川奈港出船…大島沖 市太郎丸

深場初挑戦の素人集団がキンメのズラズラを満喫

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フィッシングライター◎訓覇啓雄
掲載号: 2009年7月15日号

貸し道具や仕掛けの準備は万端

 


塩焼きサイズのうまそうなキンメ、もとい貴重な研究資料
日本大学短期大学部の室伏教授率いる採集チーム。女子大生を含む素人集団が深場釣りに挑戦した


 本誌でも健筆を振るう投げ兼沖釣り師の上田龍太郎氏から、
 「学生を連れてキンメ釣りに行くから一緒にどうか」と誘いがある。
 彼の本業は短大の准教授だが、教えているのは“釣り”ではなく食物栄養学。なんでも今回の目的は釣りを楽しむことではなく、研究用の魚を調達することらしい。
 それにしても、女子大生を含む素人集団が挑むには、キンメは少々手強い相手だろう。とりたてて高度なテクニックは必要としない代わり、釣り場は遠く、道具は重く、ハリ数も多い。
 その点、川奈港の市太郎丸を選んだのは賢い判断。船こそ最新鋭の大型快速艇とはいかないものの、貸し道具や仕掛けの準備は万端だし、若船長が助手として乗り込んでいるから、投入その他のアシストは、それこそ手取り足取り状態。アットホームな雰囲気は、ビギナーの緊張を和らげてくれる。
 
 6月15日の深夜2時、日本大学短期大学部の室伏教授率いる採集チームに一般の乗客も交じり、中道弘一船長の操船で川奈港を離れる。
 向かうは大島沖。航程は2時間ほど。到着後、反応を探して走り回るうちに投入開始時間の夜明けを迎える。
 しかし、思うような反応が見つからないのか、船は止まる様子がない。先に投入を済ませた僚船でも、竿先を大きく震わせるようなアタリはないようだ。
 結局、合図が出たのはそれから小1時間もたってから。朝イチとあって水深は200メートル少々と浅い。


 

 


 

 

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Page2 満を持した1投目でほぼ全員にヒット!



※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。