今回のスルメイカ特集をまとめるにあたり、6月15日に師匠のYaccoさんと訪れたのは三浦半島長井新宿港の辰丸。
　梶ケ谷隆夫船長よると6月9日のスタート以来、乗りに多少のムラは見られるもののトップが50杯を超えた日もあり、出足としてはまずまずとのこと。
　朝のあいさつもそこそこに船へ向かう。師匠の釣り座は右ミヨシ。私はその隣、直結仕掛けの釣り方についてみっちり教わるつもりだ。
　
　私たちを含む6名の釣り人を乗せ、6時きっかりに出船。梅雨の中休みともいえる晴天の下、三浦半島づたいに南下して城ケ島沖へ。すでに各港からのスルメ船が数隻浮いており、盛んに旋回と投入を繰り返していた。
　この日最初に投入の合図が出されたのは120メートルダチ。海面下80〜100メートルにイカの反応が出ているようだ。
　仕掛けを入れるや否や、いきなりイカが乗りまくり、船中あちこち潮シャワーが吹き上がる。師匠はイカの取り込みにすっかり夢中、私も1投目からスルメをゲットと上々の出だしである。
　しかも潮回り直後の1投目だけでなく、2度目や3度目の投入でもズシズシとイカは乗ってきた。釣り方はスタンダードな電動シャクリ。リールの巻き上げが止まるほどの多点掛けはなかったが、仕掛けを落とす、乗せる、そして重みに耐えながら巻き上げてイカを取り込むという一連の動作が実に心地いい。
　何度目かの投入のあと、右トモの常連さんが18センチヅノの直結仕掛けで盛んにイカを取り込むのを見て、師匠は18センチ仕掛けに変更。一方の私は14センチ仕掛けのまま釣り続けたが、やはり乗りは活発。
　開始から2時間足らずで師匠は20杯オーバー、早くも船上干し作りに着手している。私の足下のバケツも気がつけばスルメで黒く染まっていた。