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[ムギイカ]
駿河湾沼津外港発…土肥〜内浦湾口 舵丸

沼津の初夏の風物詩 夜イカは闇夜に狙え !?

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本誌APC(東京)/椎名義徳
掲載号: 2010年6月1日号

夜明けのラッシュは……

 


タナも浅いことですし、手釣りで狙ってみては!
赤いランプはアカん!?


 ポツリ、ポツリと釣れ始め、徐々にそのペースが上がり、怒涛の入れ乗りになるのが夜イカ釣りのパターン。今夜はいつ始まってくれるか?
 ところが深夜1時を過ぎ、2時を過ぎても景気のいい潮鉄砲は上がらない。魚探には20〜50メートルの範囲にいい反応が出ているのだが。
 水温が下がり、集魚灯への小魚の集まりが悪いことが影響しているのだろうか、奥義のエサ巻き餌木仕掛けを入れてみるも音沙汰なし。⦆ 今日は諦め?
 いやいや勝負はこれから。夜明け前に突然乗り始めるのはよくあることだ。残り1時間を切ったところから一気に100杯なんてことも何度も経験しているのだから間違いない。
 煌々と海面を照らしていた月が西の空に沈んだころ、「オッ、乗ったよ!」と、ミヨシのベテラン手釣り氏。スッ、スッと慣れた手つきで胴長20センチほどのムギイカを釣り上げる。
 ほどなくして右ミヨシの電動直結氏も乗せたようだ。「いやぁ、こんなに小さくてもしっかりと乗りが伝わるもんだね。1年ぶりの感触、うれしいわ」
 ペンシルサイズに思わず苦笑いだったが、初物ゲットはやはりうれしい。
 続いては左舷胴の間の姉御さん。エサ巻き餌木からマルイカ7の直ブラ仕掛けにチェンジし、電動シャクリとサミングドロップのダブル攻撃で見事、ムギイカをゲット。
 ギュインッ、ギュインッとシャクリ上げる私の竿にもグッと手応え。手にしたのは15センチに満たないサイズだったが、オデコ脱出に一安心。しかし、「それでは時間になりましたので終わりにさせていただきます」
 夜明け前のラッシュタイムも訪れないまま早朝4時半、沖揚がりが告げられた。
 右舷胴の間の方も滑り込みで1杯釣り上げ、これでオデコなし。船中釣果はムギ.スルメ級を1〜7杯。
 なんともトホホの釣果となってしまったが、本格化するのは例年5月中旬ごろ。とくに夜ムギ.スルメイカは闇夜に釣果が上がることが多い。ということは、この記事が掲載されるころがちょうど闇夜で狙い目の週。
 さぁ、シビれるような爆乗りを体験しに沼津の夜に繰り出そう!



舵丸]戸田佳英船長

 

 


 

 

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