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本誌APC(東京)◎鈴木良和
掲載号: 2009年6月1日号
序盤は潮の速さに閉口
今期のアジは絶好調!大中小、様ざまなサイズがバリバリ釣れる
「大衆魚」と呼ばれる魚は数多いが、最も身近に感じられるのがアジ。そのアジを狙う乗合船を出す港でとくに有名なのが三浦半島の走水だ。
走水は読んで字の如く、潮流が走るように速いため、アンドンビシは130号が標準と重め。しかしこの潮流の中で生活するアジはみな体高があり、ほどよく脂も乗り美味として知られている。
一度走水のアジを釣ってみたいという女性アングラーの斉藤恵子さん、釣友で走水のアジ初挑戦の鈴木誠さんを誘い、4月23日に三浦半島走水港の海福丸を訪れた。
この日は平日だったが釣り人の集まりはよく、総勢20名で7時半に出船となる。久しぶりの晴天と、美味なアジが大勢の釣り人を集めたのだろう。ポイントは港から5〜6分の観音崎沖だ。
「水深は55メートル。底から2.5メートル上がタナです」との船長のアナウンスでビシが一斉に投げ込まれたが、やはり潮は速く、道糸が斜めになっている。
「川のように速い潮」とよくいうが、当日は激流。非常に釣りづらい。左舷大ドモの平尾さんがどうにか1尾掛けたものの、オマツリが多発するため船長は潮の緩い場所を探し移動した。
ちなみに潮が速い状況では、サミングしながらなるべく余分な糸つけを出さないように仕掛けを決めるといい。オマツリ防止にもなるし、底ダチも取りやすくなるからだ。
また周囲の釣り人の道糸の入り方を見て、なるべく重ならないように投入することも大切。ときには竿の弾力を利用し、4〜5メートル手前にビシを投げ入れるのも手だろう。
Page1 序盤は潮の速さに閉口
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Page3 思いがけず一荷を達成
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