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本誌APC(東京)◎椎名義徳
掲載号: 2009年5月15日号
型物狙いにこだわる
型がいいだけに、それなりの準備が必要だ
1時間弱で到着すると、すでに南伊豆界隈の職漁船と遊漁船が入り乱れ、盛んに旋回を繰り返している。
操舵室内の魚探には巨大な反応が映し出されていた。うーん。早く投入したい!
「それではやってみましょう。椎名さんからどうぞ!」
捨て糸と先糸が交差していないことを確認し、鉄筋オモリをポイッと放り込む。
パラパラとイカエサが付いたハリが治具(じぐ)から引き出されて20本バリ仕掛けの投入を完了した。
あれほどの反応である。きっと着底と同時にガタガタと景気いいアタリが出て、ズラズラと鈴なりに釣れ上がることは間違いないだろう。
案の定アタリはすぐに訪れたが、かなり弱々しい。
上がってきたのは0.5キロ前後の小キンメばかり。
「これじゃダメだ」
漁師気質が強い船長、キンメの型が小さいと見るやすぐさま場所変え。船団を離れて型物が狙えるポイントへと舳先を向けた。
しかし、なかなかいい反応が見つからない。各ポイントを転々と探索。かれこれ1時間近いクルージングである。
さらに南下したところでようやくそれらしい反応を見つけた。水深は430メートル。ミヨシから順に投入GO!
しばらくして私の竿にガクガクッとした明確なアタリが到来。
「(道糸を)のばしていって」と、すぐさま船長からアドバイスが飛ぶ。
海底で仕掛けが扇状にフケるように少しずつ道糸を送り出すと、2枚、3枚目と追い食いしてきたようで竿先が何度もガクガクとたたかれた。
「上げてみましょう!」
CX10のスイッチを入れると、愛竿ディープインパクトが気持ちよくカーブを描く。途中で見せる抵抗もガクンガクンと力強く、型のよさを物語っている。さて、何枚掛かっているのか……。
隣の浜田氏とオマツリしながらも3枚のキンメをゲット。どれも1.2〜1.5キロ級の立派なサイズだが、これで当地のレギュラーサイズというから驚きだ。私たちのほか同船の前橋氏、斉藤氏も各自2〜3枚ゲットし、ニンマリである。
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Page3 出た! 2キロ級
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