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本誌APC(神奈川)◎石川 皓章
掲載号: 2011年3月1日号
三浦半島沿岸には、3種のメバル
毎年、2月1日のイワシメバルを楽しみにしている私であるが、今年はとくに注目して待ちわびていた。
昨年末に発刊した『海の魚大図鑑』をご覧いただけた方はご存じと思うが、関東で通称クロメバルと呼んでいる旧標準和名「メバル」が、2008年にアカメバル、クロメバル、シロメバルという3種に分けられたのである。
100年もの長い間、別種かどうかと様ざまな論議が続けられた末、ようやく終止符が打たれた。私が注目しているわけは、三浦半島沿岸には、その3種すべてが生息しているからだ。
しかし現実には、3種を外見だけで正確に判別するのは難しいと感じている。黒味が強いもの、赤っぽいもの、金色、そして東京湾奧に多い白や銀色っぽいものなど、多彩な体色に惑わされるし、細かな特徴にもバラツキがあって頭がこんがらかってくる。そんなとき、頭をもたげてくるのが、「3種だけじゃなく、4〜5種類いるんじゃないか?」という疑問。新種、あるいは亜種の発見もありうる……。そんな期待を持って臨んだ釣行となった。
解禁初日の2月1日は冬型の気圧配置も緩み、快晴ベタナギ。佐島の海楽園に尾川記者とお邪魔し、午前7時に山本茂樹船長の操船で出船。
釣り場が近いのもこの釣りの魅力の1つで、まずは航程5分足らずの藻場周り、水深6メートルで釣り始める。
早々、私の竿にガンガン、ゴククッと強いアタリ。いきなり下バリのイワシエサを飲み込んできたのは、25センチ近い良型のカサゴだ。
Page1 三浦半島沿岸には、3種のメバル
Page2 東京湾とは種類が違う
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