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フィッシングライター◎訓覇啓雄
掲載号: 2009年2月15日号
パーフェクトも達成!
いい群れに当たればダブル、トリプルもある
触腕一本ということも。巻き上げと取り込みは慎重に
群れの行動パターンと船長の操船がピタリとマッチしたのだろう。合図で素早く投入、着底を確認して糸フケを巻き取り、竿を立てるとけっこうな重量感とともにグングンと心地よい引きが伝わる。
おそらく、仕掛け落下中にすでに乗っているようで、スッテを躍らせてアピールする必要などまったくないほど。
ただし、これほど乗りが活発なのに、急いで再投入してもほとんど不発に終わったから、依然として周囲を高速で泳ぎ回っているのだろう。
1流し1投ペースながら、パーフェクトを含め多点掛けが続いたおかげで、釣果は着実にのびていった。
数もさることながら、良型が多いのもこの時期ならではの至福。
年明けから8月中旬が関東地区におけるマルイカのシーズン。普通なら日を追うごとに少しずつ成長していくものなのに、このイカに限っては途中で群れが入れ替わるらしく、終盤が近づくにつれて小型化するという摩訶不思議な傾向がある。
もっとも、初期だからといってすべて良型というわけではなく、実際は大小交じりなのだが、それでも30センチオーバーが5割ほどを占め、40センチを超えるベンケイクラスも船中で10杯程度は上がったから、満足感は一段とアップ。
順調な釣れっぷりは午後2 時の沖揚がりまで続き、トップは左舷ミヨシのベテランさんで71杯。最盛期並みの大釣りだが、この数字は他船を含めても特別。2番手が48杯、平均でも40杯前後の釣果をあげることができた。
さて、この水深ならヤリイカが多く交じってもよさそうなものだが、当日はムギイカが少々顔を見せた程度だった。
ちなみに与兵衛丸ではオモリ100号が標準だが、これは落下スピードを重視してのこと。
東京湾口のように潮の速いエリアと違い、相模湾なら80号でも支障はまずない。その日の混雑具合などにもよるが、ライトなタックルで繊細な釣りが楽しみたいというのであれば、事前に船長に相談してみよう。
翌日以降は再びトップが30杯程度に落ち着いているようだが、反応はかなり広範囲に出ていたから、条件とイカの機嫌さえよければ、当日のような大釣りに沸くこともあるだろう。
[与兵衛丸]小峰 徹船長
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