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[タチウオ&アジ]
三浦半島久里浜発…観音崎沖 久里浜黒川丸

タチウオに翻弄されるも アジに癒された冬の一日

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本誌APC(東京)/ 鈴木良和
掲載号: 2011年1月1日号

あれっ、こんなはずでは…

 


当日はトップ2本と低迷。今後の模様浮上を切に願う!


 今や東京湾の人気魚種の1つに数えられるタチウオ。釣期は初夏から冬までと長く、現在はちょうど冬タチのシーズンに当たる。
 そんなタチウオとアジをリレーで楽しむべく、釣友の蓮見純子さんと11月27日に訪れたのは久里浜黒川丸だ。
 
 タチウオとアジのリレーに使っている船はこの秋に進水したばかりの新造船。
 全員が支度を済ませた7時15分、15名の釣り人を乗せて出船したのだが、北風が非常に強く吹いており、お世辞にも快適と言える天候ではなかった。それでもタチウオの人気は高く、ポイントの観音崎沖にはたくさんの船が集結していた。
 タチウオの反応を見極めたあと、黒川力船長の合図で投入となる。「水深85メートル。底から15メートル上までを探ってくださーい」とアナウンスが出された。
 私はまだビギナーの域を脱していない蓮見さんのフォローをする。「エサは縫い刺しで、ハリ先は皮側へ刺し抜く。そしてチモトのケンまでエサをコキ上げればズレないでしょ」とアドバイス。続けて、「誘いはエサの動きをイメージしてね。誘ったら必ず静止してアタリを確認する。もし違和感を感じたら、そこから食い込ませるまでが勝負だからね」と指示をした。「ハイ」と短く返事をした彼女の目つきは真剣そのもの。
 ところが……期待に反して食いは思わしくない。
 何度か潮回りをしたが、船中ノーヒットのままである。
 他船の状況も似たり寄ったりで、釣り人がタチウオを取り込む姿が見られない。
 船長に話を聞くと、「魚があちらこちらに散っているようで、大きな群れがないんです。的を絞りきれないんですよ」と困り顔だ。


 

 


 

 

Page1 あれっ、こんなはずでは…
Page2 タチウオは一筋縄ではいかない相手
Page3 癒しの時間が始まった!


※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。