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フィッシングライター/山口 充
掲載号: 2013年3月15日号
やっとアジが出た!
今後に期待しましょう
そして……! 船中第1号のアジがついにヒット。釣り上げたのは前出の近内さん。
「やっときたよ〜!」とうれしそうな笑顔を浮かべている。本命のアジが釣れたことで船中もにわかに活気づいた。
近内さんは間髪を入れずに2尾目のアジをキャッチ。タナを尋ねると底から1メートル上くらいとのこと。
さっきまで私は上のタナを狙い続けていたが、やはり底から1メートル上はアジにとってもエサを食いやすい位置なのかもしれない。
だったらアジだけを狙って釣れるように付けエサを工夫すればいいのではないか?
というわけで私は付けエサのアオイソメを外し、ヤマシタのエサ玉Sサイズのピンクと赤を装着してみた。
ところがこれも失敗でアジは食わず。周りで立て続けに釣れているイシモチすら全くアタらない。
やっぱりアオイソメに戻してみると、すぐにアタった。
やった、アジだ! ウキウキしながら巻き上げてみたが、手元に伝わる引きがどうもアジっぽくない。
海面に上がったのはカサゴ。アジではないのが残念だが、カサゴもうれしい外道に変わりない。
何も釣れないよりは釣れたほうがおもしろいので、私はアオイソメエサのまま、底から1メートル上のタナ取りで釣りを続けてみたところ、これまでにない強い引きが伝わってきた。ハリスを切られないように竿を操作しながら巻き上げると、イシモチが浮いてきた。
ふと周りを見ると木村さんの竿も大きく曲がっていた。海面に上がってきたのはやはり2尾のイシモチだった。
この入れ食いの状況で、アジを釣り上げたのはやはり近内さん。船中全員が不思議そうな顔で眺める中、見事にアジを掲げてくれた。このときはアジのチャンスだったようで、左トモの阿部さんもアジを取り込んだ。
残り時間も少なくなってきたが、今がアジのチャンスと思い気合を入れて誘う。
しかし私にはアジは釣れず、阿部さんが2尾目のアジをヒットさせたところで終了のアナウンス。
釣果はイシモチのトップが14尾、アジがトップ4尾。残念ながらアジは水温低下の影響などで食い渋ったが、イシモチがアジの代わりといわんばかりに釣れ盛り、ほかカサゴも多数と五目らしい釣れ具合が楽しめた。
春休みごろには気温も高くなってくるから、ファミリーや仲間を誘って気軽に楽しむにもちょうどいいだろう。
[つり幸]つり幸
Page1 イシモチが入れ食い
Page2やっとアジが出た!
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