Check
本誌発行人/根岸伸之
掲載号: 2013年1月15日号
自己記録更新のデカアオリ
餌木は30~40グラムを持参
1キロオーバーのモンゴウイカも釣れた
船長の移動はインターバルが短い。ポイントが狭いせいもあるのだが、見切りも早いのだろう。ただ、1杯釣れれば筋を変えながらていねいに流していく。
辛抱たまらず、9時半を過ぎたところで竿を出してみる。今日のために道糸には0.4号のPEを巻いてあるが、潮切れはいいものの根掛かりが心配だ。まずは30グラムのアジ金でスタート。
船はすでに葉山沖まで北上している。少しずつ北風が吹いてきて船はいい具合に流れているが、相変わらず潮は動いていないようだ。
何度目かの投入のあと、シャクったあとククンと小さなアタリ。すぐに合わせたが掛からず、そのまま餌木を沈めると、今度は明確なクンというアタリですかさず合わせると大きく竿が曲がる。
一瞬根掛かりかと思ったが、グイングインと穂先が躍動している。これは本命に間違いない!
「デカいぞ〜」といつの間にか船長が玉網を持って横に立っている。一定のスピードを保ちながらゆっくりと巻いてくると、10メートルくらい先の海面に茶色い塊が現れた。
玉網にすくわれたのは大型のアオリイカ。後検量1.2キロはこれまでの自己記録更新、
「やった〜」と声を上げたいところをグッと抑えた。
これを機にようやく乗りが上向いてきたようだ。次のポイントではトモの2人がダブルヒット、船長もこれに続く。
私にはこれも大型アオリと思える重量感あふれるヤリトリで、なんと1.5キロに迫るモンゴウイカもきた。これも自己記録更新である。
ところが昼を過ぎたころから風も収まり、道糸はダランと船下に下りたまま。こんなときは投げて引いてくる釣り方となるのだが、いかんせん潮は止まったまま。
2時前までに各自が1〜2杯を追釣したところで納竿時間を迎えた。釣果は0.3〜1.2キロを2〜4杯。ここ数日から見て決していい数字ではないが、翌日からトップで2ケタ釣りを連続しているので、まだまだ有望だ。
相洋丸では4月末まではティップラン乗合で出船するという。数は別として、これからは良型が狙えるシーズンとなる。ともあれ、気軽にティップランに釣行できる船宿と知り合えたのはファンの一人としてはありがたいものだ。
[相洋丸]鈴木康弘船長
Page1 当地の当たり餌木は?
Page2自己記録更新のデカアオリ
※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。