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フィッシングライター/ 上田龍太郎
掲載号: 2012年11月1日号
ヤバい、サバが釣れない!
良型のアジはタモを使って取り込もう
やがて午前10時になると潮止まりを迎え、アジの食いも完全に止まってしまった。この段階で右ミヨシの田端氏が27尾のアジをキープ。私は20尾の釣果であった。
10時40分、船長は船を南に向けて大きくポイント移動。次に狙ったのは走水沖の60メートルダチ。
ここでも最初はアタリがまばらであったが、20分ほどたったころから徐々にアタリが出始めるようになった。とくに好調だったのは石川氏で、手製の愛竿で投入のたびに良型のアジを釣り上げ、熟練の技を披露していた。
実はこの日、訓覇氏の目的は〆研で使うサバをゲットすることであったが、この日に限ってサバはほとんど釣れず、石川氏ともどもやきもきしていた。しかし正午を過ぎると待ちに待ったサバが登場!
とくに左トモの方は45センチ級の特大マサバを連発していた。私たちもそんなサバを期待したのだが、こういう日に限って私たちの竿に掛かるのはアジばかり。
それでもなんとか石川氏が40センチ級のゴマサバを釣り上げ、その後私の竿にも30センチのマサバが釣れてホッとする。
午後1時、船長から、
「最後に1時間ほど本牧沖でサバを狙ってみます」とのアナウンスがあり移動となる。
移動中、常連の方から、
「本牧沖のサバは脂が乗り乗りで、先週釣ったサバも刺身で三切れ食べたら十分と思えるくらいに脂が乗っていたよ!」と教えていただいた。
午後1時半、本牧沖の17メートルダチに到着。サバが目的で乗船した訓覇氏はいつになく真剣にコマセを振るが、残念ながら潮が流れずサバの活性も低い様子。
結局ここでは私にゴマサバが4尾釣れただけで定刻の午後2時半を迎え沖揚がりとなった。
この日の釣果は20〜38センチのアジが1人20〜36尾で、石川氏と私はそれぞれ30尾という釣果。これにゴマサバとマサバが各自1〜5尾ほど交じり、皆さん笑顔での帰港となった。
鴨下丸では周年マアジを狙っており、状況に応じて土産のサバ釣りも行っているので皆さんも秋の味覚を釣りに出かけてみてはいかが。
[鴨下丸]高山将彦船長
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