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本誌APC(神奈川)/平林 潔
掲載号: 2012年7月15日号
連続バラシに大反省
剣崎イサキは8月末まで。まだまだ楽しめる
コマセのまき方とタナ探りがポイント
梅雨イサキとはよく言ったもので、どんよりシトシトとした日が続くと、イサキ釣りが面白くなる。味もよくなり、名実ともに「旬の食材」となる。
イサキ釣りで過去によい思いをした日を振り返ると、ほとんどが雨、もしくは小雨がパラつく曇天だった。
そこで梅雨真っ盛りの6月16日に三浦半島剣崎松輪港の大松丸のイサキ乗合に乗船してみた。
剣崎沖は大型イサキがバンバン釣れるという釣り場ではない。どちらかといえば中小型中心の釣り場だが、味はピカイチと言う人が多い。
加えてスレた魚が多いので、だれもがたくさん釣れるというわけでもなく、ゲーム性はぐんと高くなる。
とくにライトタックルでのイサキ釣りは、1尾釣る楽しさを倍増させてくれる。
当日の予報は雨。午前中はシトシトだが、昼ごろからはザザーッのはず。どんよりシトシトのイサキ釣りは歓迎だが、ザザーッは困る。
そんなこともあってか、出船時刻の5時半近くになっても、僕を含めて8本の竿が立っただけだった。
港の外に出ていったん待機した船は5時半のスタートと同時に一斉にここぞと思うポイント目指してフルスロットルで走り出す。
剣崎沖の水深20メートル前後のポイントが船長の狙いだった。出船15分後くらいには釣り場に着いてスタートの合図が出た。
「18メートルから12メートルあたりまで誘ってください」と船長のアナウンス。
小雨だが、カッパの帽子を被るほどでもない。
スタートしてすぐに船全体でバタバタッと竿が曲がり始めたのは、予期していなかったのでビックリ!
サイズは20センチオーバーとそろっている。たまに25センチ級も出ていた。うまそうな顔してる。
小雨のときにカメラ撮影ができるのはありがたいけど、うーん……正直言ってこんなチャンスタイムに竿が出せないのが辛い。シャッターを押しながら、ストレスがどんどん貯まっていく。オケにイサキが貯まるのならいいけど、ストレスじゃね。
ある程度画撮りしてから竿を手にしたが、ちょうど15メートル付近でビリビリと手にくるような独特のアタリがあった。
「それきた」とリールを巻いたら、レギュラーサイズの20センチ級が海面に浮いた。ところがどっこい、抜き上げ時にポロッでバイバイだ。
なぜか続けてきた2尾目も海面近くでフワッ。
「そりゃあないよね」と大いに反省!
やはりストレス抱えての釣りは、どこかに歪みが出る。
まあイサキは群れていて食い気もあるようなので、その後続けて4尾ゲットできたが、そのころから徐々にアタリも減り始めた。船中ではポツポツと姿を見せるものの、朝方の嵐のような入れ食いにはならない。
ただ右舷ミヨシに座った葉山の矢島さんだけがハイペースで釣り続けている。一荷釣りもあって、タルはイサキで一杯になっていく。
Page1 連続バラシに大反省
Page2 誘い方でこうも違うとは!
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