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フィッシングライター/山口充
掲載号: 2012年6月15日号
女性釣り師が連続ヒット
今年も期待できそうです!
東京湾奥から手軽に中深場の釣り物が狙える昨今。中でもアカムツは超の付く高級魚。交じるゲストも根魚ファンに好まれる魚ばかりというのがうれしい。
5月13日に訪れたのは、東京湾のアカムツ乗合のパイオニアともいえる金沢漁港の修司丸。
仕掛けはシンプルな胴つき3本バリで、オモリは100号。電動リールはPE3〜4号を300メートル巻けるもので十分と至って手軽だ。
エサはサバの切り身がメイン。今やアカムツ狙いの定番となったホタルイカも船宿で販売されているが、大城辰男船長によれば効果は今一つとのこと。それでも保険の意味で持参することにした。
私を含む12名の釣り人を乗せて7時半に出船し、ポイントの久里浜沖までは約50分のクルージングで到着。私の釣り座は左舷ミヨシである。
まもなく船長から、
「1投目は全員同時に入れてもらいたいので、皆さん準備をしておいてください」とアナウンスが出された。
私は船宿特製の3本バリ仕掛けをセットし、一番下にホタルイカ、上2本にサバの切り身を付けてみた。
投入の合図が出されたのは120メートルダチ前後。オモリが底に着いたあと、糸フケを取ってアタリを待った。
ここでもしアタリがきたら、糸のテンションを軽く抜き、オモリを海底に寝かせるようなイメージで食い込みを促す。
アカムツはとてもバレやすい魚で、激しく竿先が揺れるアタリがきても、直後にあっさりとバレることがあるので注意が必要だ。
小刻みに竿を上下させながら誘いをかけると、小さなアタリが出た。しかし引きの質がアカムツとは若干違うような気もする。
しばらく待って、引きが大きくなったところで慎重に巻き上げてくるとシロムツのダブル。周囲を見回すと、船中あちこちでシロムツが上がっていた。
皆さんがハリから魚を外す様子を見ていたところ、どうもホタルイカにはヒットしていなかったようなので、次の投入からは上下にサバの切り身、真ん中にホタルイカを付けることにした。
すると私の読みが当たったようで、上下のサバの切り身にシロムツが掛かり、真ん中のホタルイカには何も掛からなかった。
偶然なのか定かではないが、恐らくサバの切り身のほうが今日のコンディションに合っていたのかもしれない。
こうなると普通はサバエサのみとするのだろうが、天の邪鬼の私はすべてのハリにホタルイカを装着してみた。結果は予想どおり。ポツポツとシロムツがヒットしたものの、サバのように活発に食う感じはなかった。
と、そうこうしているうちに右舷大ドモでタモ取りする姿が見えた。それは30センチ級の見事なアカムツ。続いて左大ドモでも良型が上がった。お2人にエサを尋ねるとサバの切り身であった。
この直後、右胴の間に座る女性アングラー小沢さんがアカムツを連続ヒットさせた。聞けば彼女は本誌の表紙になったこともあるらしい。
Page1 女性釣り師が連続ヒット
Page2 アカムツのダブルも
※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。