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フィッシングライター/ 上田龍太郎
掲載号: 2012年1月1日号
深めを狙って良型ゲット
エサ取り名人との手に汗握る勝負を楽しもう
午後7時を回るとサバの邪魔が多くなってきて、やがて船中でサバが入れ食い状態。船長はアンカーを上げて場所を少し移動。今度は57メートルダチを狙うことになった。
ここでは開始早々20メートル付近でアタリがあって、私も本命をゲット。最初の場所よりもややサイズアップしており、指3本半がアベレージサイズであった。
左舷胴の間で竿を出していた厚木市の土岐氏はこの日最大となる指5本サイズをゲット。氏も東京湾のタチウオ釣りによく行かれているが、
「今日は15〜30メートルでアタリが多く見られますが、上のほうは小型が多く交じったので、みんなが攻めていない深めのタナを狙ってみたところ大型が交じるようになりました」と教えてくれた。
ちなみに氏の釣り方は、5回くらい竿先を揺らして誘いをかけ、3〜5秒待ってから再び誘ってアタリがなければ、大きく竿先を頭上まで誘い上げる……というパターンの繰り返しだった。
その後もタチウオはポツポツ釣れ続いたが、9時を過ぎるとアタリが遠のき、10時半に沖揚がりとなった。
この日はタチウオの活性がやや低かったため、釣果は3〜40本と個人差が大きく現れたが、平均15本くらいであった。
竿頭は前出の土岐氏で40本。千葉氏も30本ほど釣り上げており、繊細な東京湾スタイルで狙った人たちは着実に釣果をのばしていた。また、最後までルアーで狙っていた小塩親子は2人で30本ほど釣り上げていた。
戸田船長によると、沼津沖のタチウオは例年12月中旬にいったん食いが落ちるものの、真冬になるとタチウオの群れが固まるのでポイントがつかみやすくなるため、年明けから3月ごろまで再び数釣りが楽しめるようになるという。
これから寒くなるが、沼津沖の船上は春までホットな状態が続くものと思われる。
[舵丸]戸田佳秀船長
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