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[オニカサゴ五目]
外房大原港発…大原沖 利東丸

オニカサゴ主体の五目釣り 季節を問わない面白さ!

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釣り人/南 羊介
掲載号: 2011年9月15日号

サバが釣れない…。

 


大きなカンコに感動しきりの蓮見さん


 沖釣りのターゲットはたくさんあるので、ベストシーズンに行きそびれてしまう釣り物も少なくない。
 でも僕にとって絶対に外せないのは外房大原のオニカサゴ。どちらかというと鍋のおいしい季節に人気が集まる釣り物だが、海が穏やかなこの季節が僕にとってのトップシーズンだと思っている。
 そこで根魚好きの仲間に声をかけると、オレも私もと8人が集まってくれたので、外房大原港の利東丸を仕立てることにした。
 大原沖のオニカサゴの魅力は2キロ前後の大型が釣れること。本命以外にはユメカサゴ、アヤメカサゴ、カンコ、オキメバルといった多彩なゲストが華を添えてくれるし、運がよければお宝フィッシュのアラなどが飛び出すこともある。
 
 そんな期待を胸に8月12日に大原港を訪れた。
 全員の準備が終わった4時に出船。船に付けエサとして用意されているのはサバの切り身。このほか皆さんアナゴやらサケ皮など特エサを持ち込んでいるが、釣れたてのサバに勝るものはないと思うので、最初にフラッシャーサビキでサバを確保する作戦になった。
 港を出て1時間20分でサバ釣りのポイントに到着。
 たかがエサ釣りといって侮ってはいけない。過去にはオキメバルがゾロゾロ上がったこともあるし、アカムツが釣れたことだってある。
 船長の指示ダナは海面下50〜70メートル。その間を全員で探ってみたもののノーヒット。その後もサバを求めて潮回りをしたが、群れをとらえることはできなかった。
 そんなところに他船から大きなオニカサゴが船中2尾も上がったと無線が入ったので、僕らもサバ釣りを諦めオニカサゴ狙いにチェンジすることになった。
 サバ釣り場から少し移動したところで投入開始。200号のオモリがスルスルと落ち、120メートルで着底した。
 「あれっ、ずいぶん浅いんだなあ〜!」
 船長に尋ねてみると、黒潮の本流が目の前まできていて、いつもの深い釣り場では釣りにならないとのこと。
 少し不安になったが、すぐに僕の竿先にコツコツという魚信が到来。掛かっていたのは25センチのヒメ。船中ではユメカサゴや25センチぐらいのカンコが釣れていたが、本命オニカサゴはなかなか姿を現さない。そんなところで、
 「なんかきました!」と声を上げたのは女性アングラーの蓮見さん。海面にポッカリ浮いたのは25センチ級のウスメバル。それも一荷だ。
 しかし、このポイントも潮目が近づいてきて、流れが速くなってオマツリが頻発。
 オモリは200号で統一していたけれど、道糸の太さが3〜6号と各自まちまちだったせいもあり、僕はオマツリの末に船底に絡んで100メートルも道糸をなくしてしまった。船長によれば道糸は太くても4号までにしてほしいとのこと。釣行時の参考にしていただきたい。


 

 


 

 

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