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本誌APC(東京)/ 鈴木良和
掲載号: 2011年9月1日号
奥の手を出して竿頭
いくら釣っても飽きない魚だ
釣り場が近いので船に弱い方でも安心
時計を見れば9時半。ここで私も釣りに参加する。
私はテンビン仕掛けを投げて糸フケを取り、竿先を下げたまま手前へとサビいてシロギスの食いを誘う。風が強いため、竿を立てると道糸が風を受けてしまうので、竿先を海面スレスレの位置で構えたのだ。
ここからチャッと鋭く穂先を海面にたたきつけるように誘いを入れたら食わせの間を取る。アタリがなかったのでリールを巻いてもう一度誘いを入れると、プルプルと小気味いいシロギス独特の魚信が伝わってきた。
20センチクラスのシロギスを外したらすぐに仕掛けを投げ入れ、同様の誘いを行うとまたプルプル。
しかし1尾ずつ釣っているのでは効率が悪いと思ったので、アタリがあってもそのまま誘い続けると2度目のプルプル。一荷と確信したところで巻き上げると2尾のシロギスがブラ下がっていた。
その後も投入のたびにシロギスは釣れてくるが、さらに数をのばすために奥の手を出すことにする。
テンビンに仕掛けを付けた状態で船ベリへ用意しておき、シロギスが釣れたらテンビンごと交換して一気に手返しをアップさせる作戦だ。
その結果、私が釣ったのは28尾。後半2時間ほどでこの釣果なら十分。シロギス釣りの奥深い面を楽しませてもらった。
船中全体の釣果は8〜28尾とのび悩んだ印象だが、それは悪天候の影響が大きかったため。天候が安定していれば20〜50尾は軽く釣れるというので、皆さんも気軽にキス釣りを楽しみに出かけていただきたい。
Page1 悪天候を吹き飛ばす大盛況
Page2奥の手を出して竿頭
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