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[スルメイカ]
駿河湾用宗港発…石花海 興英丸

元気いっぱい乗せまくれ 駿河湾のスルメ盛期突入

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フィッシングライター/上田龍太郎
掲載号: 2011年8月15日号

至福の時が訪れた!

 


合図が出たらすぐにオモリを投げることも重要


 午前8時半、これまでより深い230メートルダチで投入の合図が出た。とくに期待せず投入すると、意外にも160メートル付近でイカの触りがあり、追い乗りを待ってから巻き上げると4杯掛け。
 すぐに仕掛けを下ろすとやはり160メートル付近でアタリがあり、今度は6杯掛け。しかも40センチ級の大型ばかり。その後イカの遊泳層はやや深くなったが、底まで落とすと2〜3杯掛けでイカが乗ってきた。
 午前10時の段階で30杯を超えたのでいったん竿を置き、カメラ片手に船内の様子を見て回った。
 すると直結仕掛けを初めて使ったという方はバラシに苦戦している様子であったが、ブランコ仕掛けの方はサバに捕まりながらも堅実に釣果を上げている様子であった。
 午前11時を過ぎると再びイカの活性が高まり、私も釣りを再開。すると40センチ級の6〜7杯掛けを連発することができ、至福の時を味わった。
 ちなみに仕掛けをピッカピカ針14センチの12本直結仕掛けに替えたが、シングルカンナでも釣果に遜色はなく、むしろ前半戦以上の乗りと感じられた。
 また、このときは230メートルダチでイカは200メートル付近で乗ってきたが、徐々にタナが浅くなり、正午になると70〜100メートルで乗るようになった。
 しかし同時にサバも多くなり、ブランコ仕掛けの人たちの苦戦を見ながら直結仕掛けの有利さを実感する。
 途中から横着をして、イカが乗ったら置き竿にして電動巻き上げしながら写真撮影したり船上干し作りに励んだため、足切れによるバラシもあったが、それでも投入のたびに2〜3杯は釣れ上がってきた。
 沖揚がりは定刻の13時。私は72杯の釣果で竿頭。大満足の釣行となったが、直結仕掛けのスルメイカ釣りに精通するベテランが竿を出していれば束釣りしていたものと思われる。
 他の皆さんも23〜55杯釣り上げ、夏のスルメイカを満喫していた。船長も、
 「朝イチは御前崎に行くべきだったか迷ったけど、石花海のほうが釣れるイカのサイズもデカイし、結果的に石花海でやり続けてよかったよ」と笑顔で語っていた。
 ちなみに船長はとても親切かつ面倒見がよいことで知られており、私も今回、ハリ掛かりしたイカの外し方や船上干しの作り方など、今まで分かっているようで分かっていなかったことをいくつもアドバイスしていただき、また一つステップアップすることができた。
 船長によるとスルメイカはしばらくいい乗りが楽しめそうとのこと。さらに状況を見ながらメジ&カツオや早朝タチウオも狙っていくとのことで、駿河湾の熱い夏はいよいよこれからだ。



興英丸]興津勝義船長

 

 


 

 

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