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本誌APC(東京)/ 鈴木良和
掲載号: 2011年8月1日号
後半は良型ハナダイ
アジが入れ食いになることもある
アジは良型ぞろい!
6時半を過ぎても食いはポツポツ状態のままだったので、船長は移動を決めた。到着したのは水深28メートルの魚礁のポイント。
「根掛かりに気を付けてね。23〜25メートルを狙ってください」という合図で再スタートとなった。
すぐにアタリが出て、さっきまで沈黙していた船内に活気が戻ってきた。30〜35センチのアジがダブル、トリプルの連発だ。
「写真ばかり撮っていないで釣りをやんなせぇーよぉ!」と言う船長の言葉に甘えて私も竿を出す。
26メートルまで落としたらゆっくりと1メートル巻き上げ、仕掛けが潮になじんだところでシュッとシャープに竿をあおってコマセを振り出す。
指示ダナの幅が2メートルと狭いので、長めに5秒ほど食わせの間を取ったら竿を海面に戻し、50センチ巻き上げて再びシャープにシャクリを入れてみると……モゾッときた瞬間にグググッと竿が持っていかれた。
しばらく追い食いを待っていると、さらに負荷が加わった。辛抱たまらず巻き上げを始めると想像以上の抵抗を見せる。
釣れ上がったのは30センチと32センチのアジのダブル。良型だけに引きもスリル満点であった。
次に掛かったのは1尾だったが38センチという良型。まるで小型の青物とヤリトリをしているようなスリルだ。
「やっときましたよ!」
右のトモで声をかけてくれたのは岡本さん。30センチのハナダイを手に満足げ。
これが呼び水になったのか、船中あちこちでハナダイが釣れ始めた。
こんな状態が11時の沖揚がりまで続いた。船中釣果は25〜40センチのアジが30〜45尾、25〜30センチのハナダイが0〜5枚。当日こそハナダイの釣果が芳しくなかったが、その後は40〜50枚も釣れた日もある。魚影は濃いので潮次第といったところだろう。
皆さんもハナダイとアジの引きを楽しみに出かけてみてはいかがだろうか。
[喜美丸]小栗山勝彦船長
Page1 大型アジ連発!
Page2後半は良型ハナダイ
※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。