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本誌APC(長野)/高田 光
掲載号: 2011年8月1日号
夜ムギイカで逆襲!
日本海の夜ムギイカは今年も絶好調!
午後18時半、今度は第5なかくに丸で夜のムギイカ釣りにチャレンジする。
ポイントは寺泊沖の148メートルダチで港からの航程は30分ほど。
平日であったためか、オジンコンビを含めて釣り人は計4名。水中ライトが沈められ、いよいよ釣りがスタートとなる。釣り人が少なかったため、船長も胴の間から道具(手釣り)を出して釣りに参加したが、さすがはプロ。次から次へとムギイカが釣れ上がる。
一方、竿釣りの私は10年ぶりだったため釣り方が分からない。船上で右往左往、ただただ狼狽しているだけ。
竿のシャクリ方もマダイのクセが出てしまったのかソフトすぎるらしい。イカは全く乗らず、船長の爆乗りを横目に気は焦るばかり。
とっさに思い出したのは電動リールに備わっている電動シャクリ機構であるが、購入後10年使用していなかったせいか機構が壊れていて、まったく用を足さない。
そんなこんなで1時間もムダにしてしまったが、ようやくコツを思い出し、体育会系よろしく硬調短竿をエイッとばかりに思いっきり頭上に振り上げてみた。
そして一気に竿先を海面まで下げると道糸はダラリと大きく糸フケし、この瞬間にようやく待望のイカの乗りが訪れた。
しかしここで慌てて巻き上げては数はのびない。今度はデリケートに追い乗りを誘うのが肝要。すると思惑はピタリと的中、集魚灯で明るく照らされた幻想的な海面にはプラヅノ仕掛けに連なったイカが次つぎと姿を見せ始め、取り込み中も私の顔面にピューッと元気一杯に水鉄砲を浴びせてきた。仕掛けには合計6杯のイカが付いていたが、いずれもムギイカというよりスルメイカ級であった。
こうしてようやく好釣の波に乗ることがかない、午後11時の沖揚がりまで我を忘れて釣りまくり、計84杯のイカを手にすることができた。
ちなみに竿頭氏は船長と同じく手釣りで144杯であった。なお当地の夜釣りは希望があれば8月いっぱいまでスルメを狙うが、そのあとはアジ、ワラサなど青物に人気は移行していく。
[第一・第五 なかくに丸](左)マダイ船担当の中川貴秀船長 (右)夜ムギイカ船 担当の中川光男船長
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