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[マダイ& 夜ムギイカ]
新潟県寺泊港発…落水〜寺泊沖 第一・第五 なかくに丸

日中のマダイと夜ムギイカ 寺泊沖のアツい夏が始まる

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本誌APC(長野)/高田 光
掲載号: 2011年8月1日号

オジンコンビ奮闘するも…

 


乗っ込みダイを狙うなら寺泊へゴー!
まめに誘いましょう!


 梅雨の合間の6月28日。新潟県中越地方、寺泊港のなかくに丸でこれから夏に向けて狙い目となるマダイと夜のムギイカにチャレンジした。
 船宿に到着したのは27日の夜。宿泊施設の番屋に訪れると、平成18年11月20日になかくに丸で釣れた14.2キロのマダイの魚拓がデーンと飾られており、我われのやる気をかき立てた。
 今回の相方である小林氏はボウズ街道まっしぐらのマダイ4連敗中。かくいう私も大勝と大敗を繰り返すスランプの真っただ中にあり、ぜひともここらで好調の波に乗りたいところ。
 この魚拓を前に互いに柏手を打ち必勝を祈願して床に就いたが、明日はご利益どころかトンでもない悲運がオジンコンビを待ち受けていようとはこのときまだ知る由もなかった。
 
 出船は午前4時半。目指すポイントは落水(おちみず)沖43メートルダチで航程は30分ほど。
 今にも泣き出しそうな曇天の下、いよいよ投入の合図が出された。船長の指示ダナは海面下28メートル。私は左舷ミヨシからエイッと気合いを込めて仕掛けを沈めた。
 すぐさま船中あちこちの竿にアタリが訪れ、良型のハナダイが釣れ盛った。まずまずのスタートだと思っていたら、1キロ級のマダイがトモ寄りで顔を出し始めた。
 そして左舷胴の間氏が慎重なファイトの末に6.7キロを釣り上げ気勢を上げる。
 負けじと右舷トモ氏が3.4キロを上げれば、左トモ氏は5.4キロをゲット。船中間断なく1キロ級が釣れ盛る中、4〜5キロ級がひょいと顔を見せるというここ最近のパターンで釣れている。
 マダイ釣りとしては理想的な展開ではあるが、我われオジンコンビだけは完全に蚊か帳やの外へ追いやられてしまった格好。私は目標を14.2キロから5キロ級へと下方修正したものの、脳裏にはいつもの嫌な予感がよぎる。
 それでもめげずに奮闘努力を繰り返すが、そのうちザーッと雨が降り出して、2人からドンドンとやる気を奪っていく。
 10時に船長はここぞとばかりに大移動を決断、出雲崎沖にて最後の勝負を挑むこととなった。ここでの船長のアナウンスは、
 「すこぶる良好な反応が出てきましたよ。さあ〜これから食ってきますよお!」
 ここでまず竿が入ったのは両舷トモ寄りの4人。そして一瞬の間を置いて私の竿先も力強くスーッと海面に突き刺さった。
 キターッ!
 とばかりに身構えたが、その直後竿先は何事もなかったかのように元に戻ってしまった。
 待ちに待った魚信がようやく訪れたというのにスッポ抜けのお粗末。その後も私の竿先には2度の魚信が訪れたものの、やはりハリ掛かりには至らず。
 とうとう我われの目標は小さくともマダイの顔が拝めればよしと大幅に譲歩することに……。
 そんな気持ちを知ってか知らずか、船内はマダイの良型が頻繁に顔を出す絶好調。
 それからは我われオジンコンビの会話も途絶え、降り続く雨に耐えるだけという有様。もはやハナダイやアジであろうとも、なんでもござれと間口を広〜く構えて魚信を待つが、竿先はウンともスンとも言わないのだ。
 沖揚がりは11時。結局我われは大敗北を喫し、無念の帰港となったが、釣友は一度の魚信さえもなく、ボウズ記録を更新する結果に。なお船中の釣果は釣り人12 名で最大6.7キロのマダイを頭に計21枚!。ちなみに竿頭氏は左トモ氏で1.5〜5.4キロを計6枚。


 

 


 

 

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