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本誌編集部◉尾川 泰将
掲載号: 2011年8月1日号
今日はアタリが取りづらい
最もアタリが多かったのは剣崎沖の水深15~17メートル
胴長15~20センチ級が主体だった
「えっ、もう釣り場?」
6月29日の朝5時30分。9名を乗せた喜平治丸が最初に入ったポイントは、剣崎間口港を出てすぐの磯際だった。
水深はわずか15メートル。超浅場で狙える夏マルイカの好期突入を実感する一コマだ。釣況のほうはアップダウンが激しいものの、集まった釣り人の大半は年に一度は釣って食べなきゃ気が済まないマルイカフリーク、ほのかな熱気が伝わってくる。
乗船者の仕掛けは直ブラが4人、直結&直ブラのミックスが2人、直結が2人、ブランコが1人という布陣だ。
マルイカのアタリはすぐに訪れ、半数の釣り人が胴長15センチ前後をタルに放り込む。
ところが再投入しても後が続かない。根と根の間の小さな反応に当てていく鈴木武之船長の操船技術はさすがだが、マルイカの活性は今ひとつ。投入直後は微かなアタリはあるが、しばらくすると音沙汰がなくなってしまうのだ。
その後は剣崎〜城ケ島沖の水深15〜30メートルを転々と移動しながらの拾い釣り。左舷トモで直結仕掛けを出している常連の金子さんも、
「イカはいるけど、今日はアタリが取りづらい」と言う。タタキを入れて5秒止め、アタリがなくても空合わせ……いわゆる空シャクリで時どき掛かってくる程度だ。比較的よく乗ってくるツノは中央に配置したチビイカ6のレインボーとか。
一方、渋いながらも、
「このスッテばっかり乗る」と当たりヅノらしきを発見したのが右舷2番、直ブラ仕掛けの佐伯さん。中央に付けたFNブル50のピンクボディ&ピンクオイルに3杯続けて乗ってきたとのこと。それを耳にしたお仲間の渡辺さんも、
「下から2番目に同じスッテを付けたら、たしかに乗ってきますね」と言う。
当たりスッテの伝達係と化した私は、同じスッテを持っている原田さんに試してもらう。すると仕掛けの中央に付けたそのスッテを見極めるようにポツリ、ポツリと乗ってきた。これはもう本日の当たりスッテと言っていいだろう。
Page1 今日はアタリが取りづらい
Page2 本日はピンク系
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