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本誌APC(神奈川)/ 平林 潔
掲載号: 2011年7月15日号
間違いなくタイだ
鴨居のエビタイは独特の魅力にあふれた釣り。皆さんもぜひ
10時半ごろには鈴木さんが3枚目をゲットして、当初の自己目標をクリア。
潮は徐々に緩くなっていったが、それとともにアタリも減った。朝一番からしばらくの間がチャンスタイムだったようだ。
お昼の潮止まりのころには船長手作りの味噌汁が配られて昼食タイムとなったが、まだ型を見ていない僕は相当焦っていた。なんたって上げ潮では大ドモ不利なのだから。
船長は第三海堡跡へと釣り場を移動させた。ところがこのポイントの周辺は潮の状態が悪くて、底ダチも取り辛い状態だ。底潮と上潮の流れが違う二枚潮状態で、おまけに流れが速いときている。エサがやられたのもなかなか感じられないのにはまいった。
船長も2流しほどしてからこれは無理と見切りをつけて、鴨居沖40数メートルダチのポイントへと移動した。前日には4キロのタイが出たポイントらしい。
ここでも二枚潮に悩まされたが、第三海堡跡ほどは潮が速くないので、なんとか釣りになる。
やがてククッときたのはカサゴで、これが2連発。その後だった。モゾッというアタリに合わせたら、キュキューンと竿が絞り込まれた。
キュキューンと何度も強く突っ込むのは間違いなくタイの引き。時どき強烈な突っ込みも見せる。あー気持ちいい。船長も「タイだな」と言ってタモ網を用意してくれる。
タモ取りされたのは0.75 キロのハナダイ。この時期のハナダイはうまいし、この型なら申し分ない。とりあえずはホッとした。先調子の硬い竿ならではのダイレクトな引きも十分に堪能した。
3時過ぎに鈴木さんが5枚目をゲットした後、4時ごろに納竿。外道は大型ホウボウにショウサイフグ、カサゴだった。
鴨居沖のエビタイ釣りは、タナ取りさえまめに行っていればビギナーの仕掛けにドドーンと一発デカいタイが食ってくる可能性もある。まあだれでもタイに巡り合えるチャンスがあるわけで、その意味でもぜひトライしてみていただきたい釣り物だ。
とくに良型となれば、スカッとした切れのよいアタリでキュキューンと竿を持っていく。せせこましいテクニックなど不要と考えて、まずは竿を出してみることだ。
もちろん潮の速い海域で育った鴨居のタイは、昔から美味なることでも知られている。さあ、お宝をゲットしに出かけよう!
[房丸]高橋房男船長
Page1 ハリが折られた!
Page2間違いなくタイだ
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