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本誌APC(東京)◎椎名義徳
掲載号: 2010年3月1日号
技量に合ったハリ数を
こんな立派なアコウを釣ってみませんか!
大きなアコウがポッカリ浮いた。この快感を味わったらだれもが病みつきになります!
暦の上ではもう春。深海の春告魚アコウも各地で釣況が上向いている。とくに目を引くのが犬吠埼沖エリア。このエリアを狙っている茨城県波崎港の仁徳丸では4〜5キロクラスの大型交じりでトップ2ケタ超えの日もあったようだ。
久しぶりにCX-10を引っ張り出し、繰り出してみた。
茨城県波崎港の仁徳丸を訪れたのは1月31日。当日の釣り人は総勢9名。
この仁徳丸では右舷に並んでの片舷流しスタイル。私は船尾から4番目の席。
準備が整い、5時少し前に出船。1時間半ほどのクルージングで釣り場に到着した。デッキに出るとこの時期としては珍しいくらいのナギ。今日は期待できそうだ。
竿をキーパーに預け、掛け枠に巻いてある12本バリ仕掛けと500号のオモリをセット。エサは出船前に付けておいたので、準備はこれで完了。あとは投入の合図を待つだけ。「準備ができましたかぁ。それでは始めますよ」のアナウンスに続き、ブザーが鳴ってトモからの投入が開始される。
全員が無事投入完了!
と言いたいところだが、トモ3番の初挑戦氏、15本ものハリを船ベリに並べてオモリを投じたものの、仕掛けが引っ掛かり、高価なオモリだけが深い海の底へ。「280メートルです。だんだん深くなっていきますよ」糸フケを巻き取り、オモリがトントン底をたたく状態をキープしつつ深くなる斜面を探る。
370メートルまで深くなったところで巻き上げの合図。アタリはあったのだが、一番下の枝スがチモト付近で切られていた。クロムツだったのか。「仕掛けは自分が扱い切れるハリ数で釣るのが一番です。仕掛けを海に入れられないことには魚は釣れませんよ」
前出の初挑戦氏、船長のアドバイスどおりハリ数を半分にして2流し目は無事クリア。
序盤はアタリが遠く、3流し目まで船中で釣れた魚といえばノドクロカサゴが数尾のみ。潮も流れず、こりゃあいかんとばかりに20分ほどかけて沖目のポイントへ。
Page1 技量に合ったハリ数を
Page2 狙え提灯行列
※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。