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本誌編集部◎斉藤貴伸
掲載号: 2010年1月15日号
これはもしかしてと期待させる魚がヒット
やっとこ釣れた良型のショウサイ。アタリを逃し続けた末の1尾
アタリが途絶えたときの湾フグに、決定打となるようなテクニックはそうはない。しかし、ポツン、ポツンとフグを取り込む人はいる。どこが違うのか観察しても、なかなか分かるものでもない。そういう人たちは必ずしも共通した釣り方をしているわけではないからだ。
いかにフグとのめぐり合いを増やすか、そこは共通していると思うのだが、仕掛けを投げる人あり、船下でじっと待つ人ありと様ざまで、的が絞れない。
とりあえず色いろやってみるしかなさそうだと、軽く仕掛けを投げて着底後に小さく誘いをかける釣り方を繰り返した。
そのアタリは突然きた。合わせを入れたかどうだかは覚えていないが、ドラグが滑り道糸が引き出される。これはもしかして、と慎重になる。アカメの走りではなく鋭さがある。
ト、トラかも、と期待したがそれにしては走りすぎる。海面まできても走り回っていたのは、場違いのイナダだった。
実は前の週の日曜日も当船に乗船していたのだが、その日は北の強風で手がかじかむ中、食いはまだよく、トラフグを釣った人もいたのだ。それが頭にあったものだから、ついついぬか喜びを……。
その後なんとか30センチのショウサイを釣り、これで船中全員が型を見て納竿。船中17〜32センチを1〜7尾。食い渋ったことは確かだが、だれもそう不満顔ではない。あらかたの予想は付いていたという感じだ。
それでも、次はいつにする?
といった話し声が聞こえるところが湾フグらしくて面白い。
[丸裕]丸裕二船長
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