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フィッシングライター◎朝倉 真
掲載号: 2010年1月15日号
直結のヤリイカは難しい
▲直結仕掛けで乗せまくる泊さん。まるで手品のようです
水深はちょっぴり深いけど、乗りは抜群ですよ
しばらくは活発な乗りが楽しめたが、サバに泣かされる流しもある。ツノを飲み込んで上がってくるサバはどれも丸まると太りおいしそうだが、ブランコ仕掛けはグチャグチャにされてばかり。
ここでサバ対策として直結8本ヅノ仕掛けにチェンジ。
思惑どおりサバには捕まらず、オモリは底に到達。さっそくシャクリ上げると「ドン、ズシッ!」とイカが乗ってきた。
「まさか……パーフェクト?」と思えるほどの重量感。期待いっぱいに仕掛けをたぐったが、掛かっていたのはヤリ2杯とスルメ1杯。ほかの5本のツノにはヤリイカの腕が付いていた。残念!
その後もイカの乗りをキャッチしたが、巻き上げや取り込みでバラシが連発した。
直結仕掛けを使ったヤリイカ釣りは難しいと分かっていたが、実際にやってみると想像以上。少しでも道糸を緩めようものなら、すぐにヤリイカはバレてしまう。
そんな私とは対照的に、直結仕掛けで快調に釣り続けているのが泊さん。次つぎと良型ヤリイカを抜き上げており、すでに30杯を超えていた。
いつしか乗りも遠くなり、潮回りの時間も次第に長くなってきた。潮も速くなってきたようで左トモと右ミヨシの仕掛けがオマツリすることもあった。それでも船長はさらなる群れを探して潮回りを繰り返す。
15時の納竿間際、210メートルダチで投入の合図が出た。
ここでは船中全員がイカの乗りをとらえ、仲よく有終の美を飾ることができた。
トップは泊さんで30杯超え。次頭は常連の大嶌さんと高橋さんで20杯。左舷トモの方も15杯と健闘。私も撮影がてら8杯釣ることができた。下船後、船長に今後の展望を尋ねると、
「ヤリイカシーズンはまだまだこれから。今後水温が下がってくれば狙う水深も今より浅くなって釣りやすくなる。これからが楽しみだよ」とのこと。たしかに取材日以降は乗りがグングンと上向いたようで、12月15日にはトップ62杯を記録。いよいよ乗りも本格化したようだ。
[はら丸]原 進船長
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