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本誌編集部◎内山高典
掲載号: 2009年12月1日号
常連さんも一つテンヤデビュー
胴の間で9枚を釣り上げ竿頭に。 お見事です
当日は大原沖の水深23~26メートル前後を狙った
一つテンヤを導入するマダイ船が徐々に増える中、まだ行ったことのない船宿へ足をのばす機会が増えてきた。
今回訪れた九十九里太東港の海鷹丸もその一つ。10月31日、午後船で釣行した。
当日集まったお客さんは8名で、うち3名の常連さんが一つテンヤのデビュー戦とのこと。
「いつもはヒラメで来てるけど、船長に面白いからって誘われて、言われるまま道具を買ってきたんですよ」と見せてくれた真新しいリールにはPE0.8号が巻いてある。
「竿は小物用でなんとかなりますが、リールと道糸は、必ずスピニングリールにPE0.8号を巻くようにしてもらってます。この釣りは底ダチが取れないと話になりませんからね」と御園生(みそのう)一夫船長。前日の釣果を聞くと午前船でトップ25枚、これは期待できそうだ。
デビュー組3名が右舷に並び、その間に私も入れていただく。
12時半過ぎに出船。20分ほどで大原沖23メートルダチに到着すると、ほどなく開始の合図が出る。風が強くウネリもあり釣りにくそうな状況の中で、開始早々に左ミヨシで1キロ弱のマダイが上がる。
これに続いたのが右ミヨシのお客さん。底ダチを取った直後に食ってきたそうで、700グラムほどのマダイを抜き上げる。
潮はかなり速いようだが、魚の活性は高いようで、ビュッ、ビュッと合わせたときに竿が鳴る音が船上のあちこちから聞こえてくる。
エサだけ取られてハリ掛かりしないことも多いようだが、仕掛けを入れればアタリがくる好況に皆さん夢中の様子。
トモ側でも食い始めたようで、マダイに交じってマハタやイナダが顔を見せる。
中でも右ミヨシのお客さんが絶好調で、アッと言う間に3枚目をキャッチ。初挑戦とは思えないハイペースである。
右トモ側に並んだお2人はしばらく底ダチに悩んでいたようだが、1枚目を釣り上げるとコツをつかんだのか、2枚目をすぐに掛けてご満悦。
「やってみると面白いでしょう。これからはマダイで来なさいよ」と船長もうれしそうだ。
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Page2 海上はザブザブでも 魚のやる気は満々
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