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フィッシングライター◎竹川啓二
掲載号: 2009年9月1日号
オレって、天才?
乗るときはあっさり乗るものです
10時を回ったところで船酔いダウンの2人をのぞきオデコは3人。午前中に全員ゲットを目指したいと、船長はとっておきのポイントへと船を回してくれた。なるほど、見るからに釣れそうな雰囲気がプンプンと漂っている(長年の勘というやつである)。
到着直後に小ダコが上がったのを皮切りに、船長が待ち望んだ入れ掛かりシーンのスタートとなった。
右に左に前に後ろにと次から次へとタコが取り込まれていき、3人のオデコのうち2人が脱出。しかも連発で数をのばしていく。これぞかみや名物「連ダコ」揚げか。仲乗りのTくんも玉網片手に大忙しだ。
型見ずがあと1人となったところでお客さんから、
「釣りをすれば?」と声をかけられた。全員がタコをゲットしてから釣りをしようと思っていたのだが、この一言で釣欲が抑えられなくなり、気が付いたときはテンヤを投げていた。
そうしたら……!
わずか10分で1.3キロと0.6キロを連続ゲットしてしまった。船長がトイレに行っているほんのわずかな隙の速攻。これで道具をしまえばカッチョイイのだが、欲の深さを隠すことはできず、その後も指をチョコチョコ動かすこととなった。
しばらくここで粘ったものの乗りは次第に遠のいていき、再びタコを求めてあちこちへクルージング。
船長は状況が悪いとしきりにボヤいていたが、ポイントごとに船中数杯のペースで型が見られたから、それほど悪くもないように思えた。
結局沖揚がりを迎えた時は1〜12杯(3〜7杯の人がほとんど)と全員タコをゲット。なかなか型が見られなかった方も、1杯乗せた後は波に乗れたようで最終的には4杯ゲット。難産の割には好結果となって終了の合図を聞いていた。
対照的なのが私。開始10分で2杯手にしたものの、その後は苦戦し最後に1杯追加しての計3杯。とはいえお土産はしっかり確保できたわけで、メデタシメデタシである。
淳ちゃん船長によれば、
「今が真っ盛りだから入門には格好の時期だよ。マダコは上手下手関係なく乗ってくるから面白いんだよね。貸し道具で楽しめる釣りだし、気軽に遊びにおいでよ。おいしいマダコが待っているよ」と話してくれた。
[かみや]神谷淳一船長
Page1 船長は「釣らせ名人」
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