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フィッシングライター◎竹川啓二
掲載号: 2009年9月1日号
船長は「釣らせ名人」
ワラサもいいけど、マダコもね! そう言いたくなるほどの乗り乗りモードだ
マダコはマダカ(コ)? なーんて思いながら小づき続けてみましょう
凧揚げはお正月の風物詩の一つだが、東京湾のタコ上げは夏が本番……って、ナンじゃそれ?
そう。タコはタコでも8本足のマダコのこと。夏真っ盛りの今、絶好調の乗りを見せているってンだからすごいね。これを見逃していたんじゃタコ好きで知られるタコ(竹)川さんの名がすたるっていうことで、7月26日に東京湾奥羽田のかみやへ行ってみた。
かみやと言えば泣く子も黙る江戸前の老舗船宿。すでにシーズンオフとなったアナゴ、さらにメバルや旬のライトアジといった江戸前の小物に加え、タチウオやイカ釣りでも好評を博している。
でも昔から大看板として掲げているのがマダコ。それは宿のオリジナルステッカーに描かれているタコのデザインを見たって一目瞭然でしょ。
当日は南西の強風が吹く中、私も含む16名のタコ好きが集まり、定刻7時半に河岸払い。
舵を握るのはもちろん「淳ちゃん船長」の愛称で知られる神谷淳一船長。マダコ、メバル、アナゴなど江戸前のターゲットを釣らせたら湾内でもピカイチと評判で、仲間の船頭も一目置く釣らせ名人。
とくにオデコ覚悟の釣りとも言われるマダコ釣りでは、極力オデコが出ないようにとの信条を胸に操船を心がけているらしい。
だからこそ休日に大勢乗り込んでも平均に釣果が行き渡るのだろう。それでもオデコが出ちゃう日もあるのはやむをえないところ。
多摩川を下っている途中、「今日は近場から攻めていくからね」とアナウンスがあった。ちなみにかみやが狙う夏のポイントは川崎沖や横浜沖がメイン。いずれも水深は7〜10メートル前後と浅く、お手軽度は満点!
ただし岩礁帯や堤防の周りなど起伏の激しい場所を中心に狙うから、気を緩めると根掛かり地獄に引き込まれるので要注意。
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