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フィッシングライター◎葛島一美
掲載号: 2009年8月1日号
入れ乗り連発
釣り場は限りなく金洲に近い御前崎沖の水深180~250メートル前後
船酔いとイカの釣れすぎで壊れてしまった内山記者
しかし群れの移動が早いようで1流し1投ペースが続いたが、それでも順調に数をのばして3時間後には目標を超える23杯をキープ。いよいよ船上クッキングタイムだ。
まずは沖漬け。イケスで泳いでいるスルメをわしづかみにして潮を吹かせた後、特製の沖漬けだれに7〜8杯ぶち込んで一丁上がり。
続いて真っ赤になって怒るスルメに次つぎにハサミを入れ、船上干しの満艦飾を潮風になびかせる。
するとスルメ料理の最中にイカの大群が押し寄せてきたようで、14本前後の直結仕掛けで10杯以上の多点掛けを取り込む人たちが続出。
「3000番の電動リールだと道糸が巻けないよ。4000番の大型を持ってくればよかったなぁ」と、潮鉄砲を浴びながらうれしい悲鳴を上げている。
船酔いで青ざめた顔の内山記者も、この爆釣を逃すまいと必死の形相で竿にしがみつき、
「葛島さんも釣って釣って……」とけしかけてくる。
そこで目標を2倍の40杯に上方修正して釣り再開。
すると、仕掛けを下ろせばタナへ届く前に止められる入れ乗りの連発で、アッという間に18杯を追釣して合計41杯を達成。早々に道具を片付け、沖揚がり30分前においしそうに干し上がった船上干しを取り込み大満足の一日となった。
同行のスルメ釣りの達人Yaccoさんこと小川さんは撮影モデルを務めながらも軽く1束超え、船中トップは160杯を記録。
十分な食材に恵まれた翌日、まんぷく堂の料理に取り組み、船上で仕込んだ沖漬けと船上干しに加え、イカソーメンの黒コショウ風味にゲソのキモ炒め、ポルトガル料理のカタプラーナを堪能した。
今シーズン、駿河湾のスルメイカは船長が太鼓判を押すほどの大当たり年。これから迎える夏の盛期も、好調が続くことだろう。
[興英丸]興津勝義船長
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