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本誌APC/鈴木良和
掲載号: 2010年8月1日号
乗船 17 名、大入り満員!
今なら30 センチ級交じりで数釣りが楽しめるはず!
この釣りはここが面白い、あの魚の攻略法は……などと思いを巡らし、釣趣でターゲットを決めることは釣り人として当たり前。でも、家で待つ者にとっては食べておいしい魚かどうか……の1点に興味がいく。
「次は◯◯を釣ってくるよ」と妻に告げたとき、
「ふーん」と興味を示さないときはガックリ。でも、
「待っているわ〜!」と言われる魚もある。
今回のターゲットであるショウサイフグもその1つ。フグの空揚げは鈴木家の大好物ともいえる料理なのだ。
釣友の塙くんをともない7月4日に訪れたのは茨城県鹿島新港の豊丸。
当船はアイナメ釣りでは知る人ぞ知る宿で、当日も別船でアイナメ船も出していた。船着き場に到着して座席表に名前を記入していると、
「鈴木さんではないですか」と後ろから声がした。
振り返ると本誌発刊人も名を連ねる釣友会の面々。
さらに出船前に皆さんにあいさつをしていると、別の方からも、
「以前大原のフグにも取材に来ていましたね」と声をかけられた。今日は顔見知りがいっぱいだ。
和やかな雰囲気の中、5時半に17名を乗せて出船。ポイントの鹿島沖には20分ほどで到着した。
「やっていいですよ〜! 水深は15メートル」
仲乗りとして乗り込んでいるおかみさんの元気な声で釣りが始まった。さらに、
「ここは根掛かりしませんから、遠くに投げて誘ってくるほうが釣れますよ〜!」と追加の指示が出た。
浅場の砂地を攻めるこの時期は、キャストして広く探るのが効果的なのだとか。そのためにスピニングリールを持ち込んでいる常連さんたちの姿もあった。
船中第1号を取り込んだのは伊東さん。丸まるとした35センチの良型で、食べ応えがありそう。このサイズが3〜4尾あれば家族で食べるには十分かもしれない。
その後も次つぎに30センチ級が取り込まれた。どちらかというと潮上に当たるトモ寄りが数をのばしているように見えた。
とくに左トモに入っている市村さん夫婦は快調に数を重ねている。
右トモの中田さん夫婦は奥さんが初心者らしく、若干ぎこちなさもあったが、そこをだんなさんがフォローをして楽しそうに釣る姿はほほえましい。
しかし船中でバンバン釣れ続いているというほどでもない。型も段々小さくなっているように見える。
そこで船長は水深7〜30メートルにかけてをじっくり探っていく。
途中、他船から、
「釣れている!」という無線も入ったが、型が小さいとのこと。船長は、
「ピンポン玉10尾よりもデカイの1尾のほうがいいでしょ〜!」とあくまでも型狙いにこだわるようだ。
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Page2 澄み潮が恨めしい…
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