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フィッシングライター◎竹川啓二
掲載号: 2009年6月1日号
でっかいマコが連発!
釣りの楽しさと食味のよさで大人気
弥生さんです。思わず見とれてしまいました
常磐方面のカレイ釣りは早春のイシに始まり、5月の連休前後がマコが中心となる。
とくに産卵後の体力を回復した個体が見せる強引は一度味わうと病みつきになること請け合いだ。当然食べておいしいのはいうまでもないが、その美味たるや都心の高級料亭のお墨付き。聞けば夏場は浜値でキロ1万円はくだらないとのこと。そういえば以前テレビ番組でも常磐マコのエンガワの握りが一貫2000円と言っていたような……。
とにかく釣って楽しく、食べておいしいときたら釣らなきゃ損!
ということで4月29日に釣友を誘って茨城県大洗港の第一東海丸を訪れた。
船長の北條晃さんはカレイ釣りが大の得意。釣り歴はなんと40年だそう。ちなみに当日は群馬県からやってきた釣り同好会の方がたの仕立船に便乗させてもらっての取材となったが、せっかく仲間同士で楽しむところを、快く取材釣行を引き受けていただき、感謝の念でいっぱいだ。
通常は5時半出船だが、すでに15人が全員集合しているということで、少し早めに沖を目指した。
釣り場は航程20分ほどの大洗沖。水深25〜30メートルを中心に狙うことになった。
エサはアオイソメとホッキガイの切り身の2種。ただしマコガレイであればアオイソメだけで十分だ。エサ付けについては船宿ごとに違うようだが、第一東海丸では1本のアオイソメを3センチ刻みに折り返すように縫い刺しにして、ダンゴ状になればOK。こうすると食い逃げされにくく、エサが大きく見えるので誘いの効果もあるのだそう。
ちなみにホッキガイは端をチョン掛けにすればいい。
さて、当地のカレイ釣りは小づき&誘いがすべてといっても過言ではない。オモリが着底したら軽く竿先を揺すって小づくのだが、オモリを動かすというよりも、テンビンを動かして仕掛け全体をワサワサするようなイメージで誘うといい。そのあとゆっくり竿先を持ち上げるようにして聞き上げる。
こうすると砂に潜り目だけを出していたカレイも、たまらずエサに飛びつくのだ。
アタリは小さいものならフッとかフワッ。強いものになればコツとかグッとハッキリ伝わる。しかしいずれの場合も即合わせはスッポ抜けの原因となるので避け、そのまま竿をゆっくり立てていき、食い込ませてから巻き合わせを入れるのがコツ。
その過程でバラしたときは、諦めずにすぐに仕掛けを底まで落としてみること。意外とすぐにアタリが出る場合もあるからだ。
無事にハリ掛かりさせたらカレイの引きを楽しみつつゆっくりリーリング。海面まで上がってきたら小型なら抜き上げ、大型ならもちろんタモ取りだ。
開始早々イシとマコが連発して好スタートとなった当日。海はナギ。今日はカレイ日和だなあと思ったのもつかの間、その後はポツポツ釣れる程度に食いは落ち込む。
どうやら先週末の雨と風でかなり濁りが入っているらしい。それと潮が流れないのがカレイのご機嫌を損ねているようだ。
それでもポイントを移動するごとに何枚かは釣れて船中は大にぎわいである。イシが中心だが時折交じるマコは40センチ前後とサイズが大きい。しかも外道のショウサイフグも良型ばかりだ。
Page1 でっかいマコが連発!
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