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本誌APC(東京)/鈴木良和
掲載号: 2010年4月15日号
連続バラシで目が覚めた!
取り込みはくれぐれも慎重に!
今年はもうしばらく楽しめそうです
ここから釣りに加わり、タタキを入れて竿を静止した3秒後、ジワーと穂先が押さえ込まれるような感触が。竿を起こすと、グンと重量感が伝わる。
喜び勇んで電動リールのスイッチを入れたのだが、巻き上げ途中でプッというイカの逃亡を知らせる感触。あぁ、この感触一番嫌い……。
案の定、カンナにはちぎれた蝕腕が付いていた。バラシが多いマルイカとはいえ、恥ずかしいので仲間に気付かれないうちにペロッと口へ。
「これだけ釣れているのだから問題なし」と、さほど気にもしなかったのだが、なんというタイミングか、ピタッと乗りが止まってしまった。
イカを求めて潮回りの時間が長くなり、投入してもすぐに巻き上げの合図が出る。イカが散ってしまって、群れの足も速いのだ。船長によると、イカが青物に追われているとのこと。
伊豆山沖へと移動。ここではポチポチとマルイカが姿を現し、私にも乗りがきた。今度は慎重に巻き上げ、仕掛けが見えてきたところで竿をキーパーに掛けて仕掛けをたぐる。
しかし、いるはずのイカがいない。痛恨の海面バラシ。さらに次も海面で……。2度の失敗でようやく気づいた。
竿をキーパーに掛けた際、直ブラが一瞬緩むのだ。なんという初歩的なミスだった。ここからは竿を席に置いて仕掛けを手繰る方式に変更。2杯をゲットしたものの釣果はのびない。
「大崎沖で乗り始めた」という無線を受けて再び船は移動。ここでは今までのうっぷんを晴らすかのように連釣できたのだが、やはりしばらくして群れが散ってしまい、沖揚がりとなった。
私の釣果は8杯でトップが15杯。青物の出現と潮が流れないという状況で不完全燃焼であったが、今後、浅場にマルイカが集まってくれば好釣果が期待できる。
ちなみに吉長君は14杯を釣って自己記録を更新。私は初心に返った一日でした。
[つちそう丸]土屋 旬船長
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