Check
フィッシングライター◎朝倉 真
掲載号: 2009年4月1日号
色んな魚がアタって楽しい
坂本司郎船長はさすがの竿さばきで良型を連発!
操船がてら竿を出す克範船長。今年のカサゴもよさそうで、なによりです!
続いて野比〜久里浜沖の15〜25メートルダチへ移動。海底には砂地にツブ根が点在している。
仕掛けを投入した直後は砂地だったようで、トラギスらしきブルブルとしたアタリが頻繁に訪れたが、狙いの根に差しかかると立て続けに本命のカサゴが顔を出した。
とくによくアタったのは水深20メートル。あまりの連釣に私も驚くばかりであった。
そして15メートル前後では、カサゴはカサゴでも小型のオニカサゴが連発した。
このころからようやく私も竿先に伝わる魚信で魚種が判別できるようになった。
ブルブルと伝わるのはトラギス。小さくゴツゴツときて重くなるのは小型オニカサゴ。ココーンとひったくっていくような感じはベラ。そして首を振るようにゴゴゴーンと伝わるのは本命のカサゴといった感じである。
船長によればこの15メートルの浅場でカサゴが本格的に釣れ出せば、今以上に狙うポイントも増えるので数がのびるとのこと。ただし当日はまだ時期が早かったのか、浅場でのカサゴの反応は今ひとつであった。
例年どおりならば水温の上昇ともに濁った潮が入り、浅場でドジョウエサが有効となるのだが、今回は浅場、深場ともにドジョウエサは不発。サバの切り身エサに軍配が上がった。
この日最後に狙ったのは鴨居沖の20〜25メートルダチ。ここでは底に着いたオモリが安定しないほど根の起伏が激しく、仕掛けを入れるたびに根掛かりした。
こんなポイントを狙うときは、オモリで底を引きずらないように心がけることが大切。海底にオモリを着けている時間を極力少なくし、オモリを底から5センチほど上げてアタリを待つように心がけたほうがいいだろう。
鴨居沖では私も坂本船長も16〜20センチを2〜3尾ずつ追釣し、みぞれが降ってきた13時に定刻よりも2時間早く沖揚がりとした。釣果は坂本船長が15尾で私が10尾。
最後に克範船長に今後の展望を尋ねたところ、
「まだ水温が低く、カサゴが浅場に入っていないから、今は深場をじっくり狙う釣り方だけど、これから水温が上がれば水深15メートル前後で活発にアタるはず」と締めくくってくれた。
カサゴの好シーズンは今からですよ!
[山下丸]山下克範船長
Page1 天候がうらめしい
Page2色んな魚がアタって楽しい
※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。